冷蔵ショーケースのファンユニット被覆が削れた配線6漏電調査中に、絶縁不良と回復を繰り返した事例を紹介します。〔状況〕7月上旬の15時頃、とあるスーパーマーケットの連絡責任者の方より「冷蔵ショーケースの漏電ブレーカーが動作し停電している」との電話連絡を受け出動しました。ご連絡をいただいてから約30分後に到着し、お客さまにお話をお伺いしたところ、「ブレーカーが切れるまでは特に異常もなかった」とのことでした。夏場ということもあり、冷蔵ショーケースの温度が上昇してきていることから、商品を他のショーケースに移動させているが、一刻も早く復旧してほしいとのお話がありました。〔調査〕冷蔵ショーケースの蓋を開け、電源線の接続箇所で絶縁抵抗測定を実施したところ、0.01メグオームと絶縁不良でした。更に各機器へ配線されている部分を切り離して測定した結果、原因箇所はファンユニット周辺と判明しました。次に、ファンユニット本体を分解し絶縁抵抗測定したところ、20メグオームと絶縁不良は解消しました。ファンユニット周辺に水滴が付着していたのが原因と考え、周辺の水滴を拭き取りした後に、分解したファンユニットの組立てを行い、絶縁抵抗測定したところ、再び0.01メグオームで絶縁不良になりました。何回か分解・測定・組立てを繰り返し、組立てた状態にすると絶縁不良になることに気が付きました。そこでファンユニットを揺さぶってみると、絶縁不良と回復を繰り返すではありませんか。〔原因〕再び分解して確認すると、基盤からファンユニットへの配線の一部が固定箇所から外れたことにより、ファンの振動により少しずつ配線被覆が削れ、露出した芯線充電部が金属ケースに触れていたことが、絶縁不良の原因でした。〔復旧〕芯線が露出している部分に電気絶縁用ビニールテープを覆うように巻き付けて補修するとともに、配線を固定し絶縁抵抗測定したところ、50メグオームと正常な値を確認し、到着してから約3時間後に復旧しました。「夏場の暑い時期ということもあり、停電すると商品に影響が出ることから、原因がはっきりと判明し大変安心しました」と感謝の言葉をいただきました。〔まとめ〕今回の事例は、ファンユニットが組立てられた状態で絶縁不良が発生するものであり、組立て後に露出した芯線充電部がケースに触れていなければ絶縁不良は発生しないことから、原因不明として処理していたかもしれません。芯線の露出部分も、よく見なければ分からない程度の小さなものでしたので、注意深く点検する必要があると思った事例でした。今後も、ほんの少しの違和感からでも不良箇所特定のヒントを見つけ、早期に解決できるよう精進したいと思います。本荘事業所 和賀 雅紀消える絶縁不良を追え!〔お客さまの声〕検査員の現場報告1
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