電気と保安 2020年 冬季号 Vol.280 東北電気保安協会
21/24

若者センターさま充実した屋外運動施設接地抵抗測定の様子漏れ電流測定の様子19新庄事業所は、毎年8月の経済産業省主唱による「電気使用安全月間」の活動の一環として、公共施設の電気設備の安全診断を毎年実施しており、今年は、8月23日に3名で出動し、戸沢村の「戸沢村若者センター」さまの電気設備の安全診断を実施しました。“最上川舟下りの里”戸沢村にある「戸沢村若者センター」さまは、多目的ホール、和室、集会室、食堂などを兼ね備えた施設です。周囲には野球場、多目的グラウンド、野外ステージ、屋外遊具施設がある関係で、村民はもちろん、村民以外の方も施設使用者がミーティングや食事休憩の場所として数多く利用しています。また、施設を囲むように桜の木が植栽されており、春には満開の桜が楽しめます。当日は、13時30分から安全診断を開始しました。まず屋外に設置されている引込盤で漏れ電流の測定を行い、施設全体で漏電していないことを確認しました。続いて行った屋外に設置されている機器類と分電盤の外観点検では、センター入口に設置されている自動販売機1台の接新庄事業所地線が、本体の接地端子から外れていました。また、屋外分電盤内の100Vコンセントが破損していました。施設の方に接地線の役割と、このまま使用すると感電などの危険性があることをご説明し、接地線の再取付けと予備で持参していたコンセントの交換を行いました。施設内の点検では、分電盤やコンセントなどの外観点検を行いましたが、設備に異常はありませんでした。事故予防にもなることから分電盤の清掃も行いました。ちょうど食堂がひと段落した時間だったため、食堂で働いている方からも「ご苦労さま」などと気さくに声をかけていただき、和気あいあいとした中でスムーズに作業を進めることができました。1時間30分後に作業を終了し、立会いしていただいた施設の方から「おかげさまで、安心して電気が使えます」と感謝の言葉をいただきました。電気事故の未然防止と、電気を安全に便利に使用していただくよう、今後も公共施設や福祉施設等の電気設備安全診断を定期的に実施していきたいと思います。「戸沢村若者センター」さまの電気設備の安全診断を実施しました

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る