電気と保安 2019年 秋季号 Vol.279 東北電気保安協会
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白河地方広域市町村圏消防本部さま指令センターの様子電圧確認の様子13白河地方広域市町村圏消防本部さまは、白河市を中核として1市4町4村の火災予防、警戒及び消火活動に従事し、地域の皆さまを火災から保護するとともに、災害による被害の軽減、119番要請による傷病者の救急・救助を適切に行い、地域の皆さまが安全・安心に暮らしていけるように見守っておられます。消防本部さまには、火災や交通事故に対応する消防車や病気やケガをした方のもとへ駆けつける救急車があり、要請を受けて緊急出動することに加え、緊急通報である119番を受信し、出動指令を行う「指令センター」があります。指令センターは、様々な電気設備によって構成されています。指令センターが迅速に対応できるように安定稼働するためには、電気は必要不可欠です。令和元年6月下旬、消防本部さまに設置されている変電設備の改修工事に合わせて実施された、災害時を想定した停電訓練をご紹介させていただきます。停電時、消防署内では「どのような問題が生じるのか」、「予備電源が確実に稼働するか、稼働時間はどのくらいか」、「稼働しないシステムはないか」等、多項目について確認した上で、それらに対しどのような対応策が必要かを確認することを目的として訓練が実施されました。弊協会は、全停電、復電操作及び緊急時の対応等についてご協力をさせていただきました。検電器やテスターを用いて、「指令センターはどの回路で稼働しているのか」、「非常用予備発電機で使えるコンセントはどこか」等実際に現場で機器を確認しながら説明を行いました。また、非常用予備発電機の点検ポイントや電気設備の機器の機能などの説明も行いました。消防本部さまからは、「今回の訓練で停電時に必要となる手順の再確認や機器が正常に稼動すること、電気設備や非常用予備発電機の点検ポイントなどの確認ができた。今後も住民の皆様の安全・安心を守るために、いついかなる時でも最高のパフォーマンスを常に発揮できるよう、定期的に『大規模停電対応訓練』を実施し、積極的な消防行政に取組んでいきたい」とのお話をいただきました。弊協会としても、消防本部さまの設備を実際に確認させていただき、同様の設備に対し理解を深めることができ、非常時の重要設備の早期復旧に役立てられることから、今後もご協力していきたいと思います。白河事業所セミナーの内容お客さまの声白河地方広域市町村圏消防本部さま

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