電気と保安 2019年 夏季号 Vol.278 東北電気保安協会
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180(H26FY~H30FY)(H26FY~H30FY)弊協会では、お客さまの電気設備の点検を実施し、その電気設備に何らかの不具合や異常があった場合、大きく次の2つに区分して報告書に記載し、改修方法や事故防止のためにとるべき措置のご説明をしております。1 指摘事項: 電気設備の技術基準(法令)に抵触しているもの(感電や電気火災などの電気事故につながるおそれが大きいもの)2 指導事項: 法令等には抵触していないものの、そのまま使用すると電気事故につながるおそれがあるもの今回は、受変電設備や負荷設備における指摘事項及び指導事項の概要について紹介します。指摘事項件数の過去5年の推移は、図1のとおりです。平成26年度は約52.5千件あったものが平成30年度には約38.6千件であり減少しています。また、平成30年度には、指摘件数約38.6千件のうち、66%の約25.6千件を改修していただきました。この要因には、指摘事項の危険性をお客さまがご理解され、改修していただいたことがあげられます。指摘事項のあるお客さま軒数は、平成30年度末で全お客さま約54千軒のうち、約12%にあたる約6.5千軒です。(図2)指摘事項は、経済産業省令である「電気設備の技術基準」に抵触(法令違反)するものであり、感電や電気火災などの大きな電気事故につながるおそれがありますので、早急な改修が必要です。●指導事項指導事項件数の過去5年の推移については、図3のとおりです。平成26年度は約103千件であったものが平成30年度では約165千件となり増加傾向にあります。この要因は、東日本大震災以降、電気設備をそのまま使用すると電気事故につながるおそれのある老朽設備の更新のご提案を積極的に行ったことがあげられます。指導事項のあるお客さま軒数は、平成30年度末で60,00052,46050,00040,00030,00020,00010,000(軒)60,00050,00040,00030,00020,00010,0000103,486図1 指摘事項の指摘数、改修数及び未改修数の推移(需要設備)(件)70,000図2 平成30年度末 指摘事項のお客さま軒数図3 指導事項 指導数、改修数及び未改修数の推移(需要設備)(件)180,000160,000140,000120,000100,00080,00060,00040,00020,000036,40333,99828,33819,57414,75716,05714,42413,581H26FYH27FYH28FY全お客さま軒数指摘事項有134,286117,490112,54596,19487,91516,35115,57116,796H26FYH27FYH28FY指摘改修未改修指導改修未改修38,58127,02225,60812,94914,07312.973H29FYH30FY指摘事項無165,153147,869145,566130,56817,30119,587H29FYH30FY54,0796,48747,5921 指摘事項・指導事項の件数の推移(過去5年)●指摘事項弊協会お客さま設備の指摘事項・指導事項の概要

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