電気と保安 2019年 春季号 Vol.277 東北電気保安協会
19/24

ライトアップされた弘前城天守雪燈籠のベース完成した雪燈籠17桜の名所、弘前城の冬もまた格別です。厳冬の夜、灯りがともされた200基に及ぶ燈籠や雪像は、照明に浮かぶ弘前城天守とあいまって、幻想的で詩情豊かな郷愁を誘います。また、弘前公園内本丸から岩木山に向かって望む蓮池の周りには、ローソクを灯したミニカマクラ約300基が並び、あたりは雪と光のファンタジーに包まれます。みちのく五大雪まつりのひとつ「弘前城雪燈籠まつり」は、昭和52年(1977年)にスタートし、長くて辛い北国の冬を楽しく演出しようと、市民の手作りで行われています。弘前事業所では、平成31年2月8日~11日までの4日間にわたり開催された「第43回弘前城雪燈籠まつり」に参加し、2月4日、6日、7日の3日間、協会従業員延べ50名で、まつりの主役となる雪燈籠の制作を行いました。初日は、台座を作ります。90cm×180cmの木枠4枚の中に、雪を詰めて固める作業を行い、雪燈籠のベース2基が完成しました。雪を詰めて固める作業は、氷点下の寒いなかでも、汗をかくほど体力を使う作業でもあります。弘前事業所2日目と3日目は、雪燈籠作りです。固めた雪のベースに、雪燈籠の形になるよう線引きと削りだし作業を行います。線引きでは、4面全ての面に水平に線を引くことが、きれいに完成させるコツとなります。削りだし作業では、スコップ、ノコギリ、左官ごてなどを使用して慎重に作業を進めます。最後に、整形作業を行い、雪燈籠全体の形をきれいに整え完成となります。弘前事業所では30年以上前から毎年参加しており、今年もきれいに制作することができました。まつり開催期間中は、国内外から26万人以上の観光客が訪れました。メイン会場の四の丸には大雪像への3Dプロジェクションマッピング、津軽錦絵大回廊、大きな滑り台、花火大会など、雪を楽しむたくさんのイベントも行なわれ、賑やかに閉幕しました。私ども東北電気保安協会は、これからも地域に密着した活動を展開してまいります。「第43回弘前城雪燈籠まつり」に参加しました

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る