電気と保安 2019年 春季号 Vol.277 東北電気保安協会
18/24

分電盤16分電盤は、部屋や機器に応じて電気を分ける装置です。中には契約容量による「アンペアブレーカー」、漏電事故を防ぐ「漏電ブレーカー」、回路ごとの「回路ブレーカー」が組み込まれています。それぞれのブレーカーの切れる原因と、切れた場合の復旧方法について見てみましょう。復旧方法は、切れる前に使っていた電化製品のスイッチをいったん切り、ブレーカーを入にしましょう。もいいます。漏電ブレーカーが切れた場合も家全体の電気が消えてしまいます。復旧方法は、「回路ブレーカー」をすべて切り、漏電表示ボタンを押してから「漏電ブレーカー」を入にします。その後、「回路ブレーカー」を1個ずつ入にしていき、「漏電ブレーカー」が切れないかをチェックします。「回路ブレーカー」を入にして「漏電ブレーカー」が切れた回路が漏電していることになります。(漏電している回路を除き電気は使用できます。)漏電している回路は、電気工事店などに連絡して修理してもらいましょう。復旧方法は、アンペアブレーカーと同じく、切れる前に使っていた電化製品のスイッチをいったん切り、ブレーカーを入にしましょう。アンペアブレーカー契約容量以上に電流が流れると、自動的にブレーカーが切れて電気が止まるしくみになっています。一度に電化製品を使い過ぎ、契約アンペアを超えてしまったのが原因です。このブレーカーが切れてしまうと、家全体の電気が消えてしまいます。漏電ブレーカー万一漏電した場合、瞬間に電気を止めて感電死傷事故や漏電火災事故を防ぐ安全装置で、「漏電遮断器」と回路ブレーカー機器やコードなどの故障でショートしたり、ブレーカー容量以上に電気が使われたとき、自動的に電気を切って屋内配線をまもります。回路ブレーカーが切れたときは、その回路で使用している電化製品のみが使用できなくなります。ブレーカーが切れるのはなぜ?

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る