電気と保安 2019年 冬季号 Vol.276 東北電気保安協会
4/24

江戸時代の面影を伝える佐渡金山正門東北電気保安協会常務理事坂本 邦夫佐渡金山で製造された佐渡小判営佐渡鉱山となりました。西洋人技術者を招聘して近代化を進め、明治22年(1889)からは宮内省御料局管轄の皇室財産として維持されました。明治29年(1896)になって、当時2今季号のお客さま坂本:佐渡金山はかなり古い歴史があると聞いていますが、始まりはいつごろでしょうか。浦野:佐渡金山が発見されたのは、関ヶ原の戦いの翌年1601年のことでした。それ以前、佐渡は上杉家の領地だったのですが、その時にはまだ発見されていません。金山発見によって徳川幕府直轄の天領となり、奉行所が置かれるようになりました。その後、金を採掘し、小判の製造もするという特別な鉱山として発展し、江戸時代は徳川幕府の財政を支えてきました。   明治2年(1869)には、明治新政府直轄の官株式会社ゴールデン佐渡取締役社長浦野 成昭さま 佐渡島は、日本海に浮かぶ自然豊かな絶景の観光地として知られています。古い歴史的な面影も残されていますが、特筆すべきは世界に例を見ない金山の貴重な産業遺産がここにあることです。江戸期から近代まで金銀を採掘した坑道跡が、いま独特の観光スポットとして人気を呼んでいます。 本日は、史跡 佐渡金山 浦野成昭社長をお訪ねし、弊協会常務理事 坂本邦夫がお話しをうかがいました。江戸時代から近代までの歴史新潟県佐渡市 史跡 佐渡金山 さま

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る