電気と保安 2019年 冬季号 Vol.276 東北電気保安協会
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受電設備(電気室やキュービクル式高圧受電設備)の内部には、高電圧の電流が流れており、接触しなくても近づいただけで感電する恐れがあります。過去にも電気設備に関する知識に乏しい方が安易に受電設備の鍵を開け、内部の電線等に接触し感電する事故が繰り返し発生しています。感電事故を防止するために、受電設備の鍵の管理は確実に行い、受電設備の扉を開ける必要がある場合には、弊協会等の電気主任技術者に必ずご連絡をお願いします。 お客さま従業員がキュービクル本体下部の腐食箇所の改修工事のため、扉を開け充電中のキュービクル内に入ったところ、高圧進相コンデンサ用の限流ヒューズ電源側端子(6,600ボルト)に頭部右耳が触れて感電した(弊協会に事前連絡がありませんでした)。お客さま従業員がキュービクル内部にある高圧機器にPCBが含有しているか調査するため、扉を開け充電中のキュービクル内に入ったところ、計器用変流器の端子部(6,600ボルト)に頭部が接触し感電負傷した(弊協会に事前連絡がありませんでした)。この扉を開けた17過去の事故事例1過去の事故事例2受電設備の鍵の管理を確実に行いましょう!

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