電気と保安 2018年 夏季号 Vol.274 東北電気保安協会
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伊達鶏。丹精込めて育てられた鶏は、ジューシーで味わいのある肉質で多くの顧客に愛され続けている。阿武隈山系の山間に位置する伊達物産株式会社副霊山工場東北電気保安協会専務理事山下 弘二2でした。鶏は年に4回出荷でき、年に4回のチャンスがあれば、安定して他の作物なども続けられるのではと考え、昭和40年ごろにブロイラー事業に参入したということです。今季号のお客さま山下:昭和32年(1957)に創業ということですが、創業当時の状況とその後の経緯についてお話しをうかがわせてください。清水:私の祖父、清水昌夫が戦後まもなく戦争から帰ってきて、農業関連の仕事を始めたのが創業です。当時は地元の農業がすたれ、農地を持っていても生活ができない状況だったようです。創業者は「農は国の基」という信条を持っており、最初は野菜や雑穀を買い取って売る商売をしたのですが、野菜は年に1回の収穫で、気候にも左右されるため不安定でした。もっと安定した作物はないかといろいろ試行錯誤をしたらしいです。そんな時に着目したのが、当時広がり始めていたブロイラー伊達物産株式会社代表取締役社長清水 建志さま 野菜など作物栽培だけでは安定した農業はできないと、質のいい鶏の生産を行う農家を増やして、地域のブランド鶏づくりを進めてきた企業が福島県伊達市にあります。その名も「伊達鶏」。生産しているのは伊達物産さま。独自の飼育や管理の徹底した取組みから生まれる高品質な伊達鶏は、味にこだわりを持つ東京の各種料理店などから、高く評価されています。 本日は、伊達物産株式会社 清水建志社長をお訪ねし、弊協会専務理事 山下弘二がお話しをうかがいました。「農は国の基」という信条福島県伊達市 伊達物産株式会社 さま

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