電気と保安 2018年 夏季号 Vol.274 東北電気保安協会
15/20

(埋込型)壁面などに取り付けて使うもの※電気工事が必要策に取組みましょう(タップ型)既存のコンセントに差し込んで使うもの※電気工事が不要※日本火災学会誌「2011年東日本大震災 火災等調査報告書」より作成(内閣府、消防庁、経済産業省作成の「感震ブレーカー普及啓発チラシ」より引用)おもり玉式バネ式13東日本大震災における本震による火災全111件のうち、原因が特定されたものが108件。そのうち過半数が電気関係の出火でした。地震が引き起こす電気火災とは、地震の揺れに伴う電気機器からの出火や、停電が復旧したときに発生する火災のことです。分電盤に内蔵されたセンサーが揺れて感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントから電気を遮断します。感震ブレーカーの設定に際しては、急に電気が止まっても困らないための対策と合わせて取組むことが必要です。・生命の維持に直結するような医療用機器を設置している場合、停電に対処できるバッテリー等を備えてください・夜間の照明確保のために、停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備しましょう※ 感震ブレーカーの設置に関わらず、地震時やその他の自然災害時にも大規模な停電が発生するおそれがあることから、平時から停電対分電盤に感震機能を外付けするタイプで、センサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。ばねの作動や重りの落下などによりブレーカーを切って電気を遮断します。お問合せは、最寄りの事業所にお願いいたします。●分電盤タイプ(内蔵型)●コンセントタイプご存知ですか?地震による火災の過半数は電気が原因●分電盤タイプ(後付型)●その他(簡易タイプ等)電気火災対策には、感震ブレーカーが効果的です「感震ブレーカー」は、地震発生時に整定値以上の揺れを感知したときに、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める器具です。感震ブレーカーの設置は、不在時やブレーカーを切って避難する余裕がない場合に電気火災を防止する有効な手段です。感震ブレーカの種類について「感震ブレーカー」ってなに?

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る