電気と保安 2018年 春季号 Vol.273 東北電気保安協会
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「トーフ作り」水をかけて雪を固めます雪灯篭の完成夜の雪灯篭の灯り13 辺り一面真っ白な雪景色の中に、ぽっと浮かぶろうそくの灯り。平成30年2月10日~12日、米沢市で開催された「第41回上杉雪灯篭まつり」の雪灯篭制作に参加しました。 山形県の南部に位置する城下町米沢市では、毎年2月の第二土曜日・日曜日に松が岬公園一帯で「上杉雪灯篭まつり」が開催され、毎年約15万人の観光客で賑わいます。今年は、東北中央自動車道(福島-米沢間)の開通を記念して、例年より1日多い3日間開催されました。 雪灯篭は、米沢市内の企業や中学生、高校生、大学生等の協力のもと作られ、41回目となる今回は、昨年より10団体多い109団体が参加しました。弊協会は、東北電力企業グループの一員として20数回目の参加となります。作業は、2月6日(火)及び8日(木)の午前中、両日とも弊協会3名を含めた総勢13名で4基の雪灯篭制作を担当し、弊協会は1基制作しました。作業当日は、天気に恵まれて青空が覗き、絶好の雪灯篭制作日和となりました。 初日(2/6)は、トーフ作り。「トーフ」とは、白くて四角い状態から名付けられ、土台が四角形となるように4枚のコンパネ(板材)を立て、その中に雪を入れてしっかりと踏み固めたものです。トーフ作りは見た目より体力のいる作業で、特にコンパネの内部に入っている人は寒い中でも汗をかくほどです。今季は、まつりに使う雪は十分あるものの、寒い日(当日の最低気温:マイナス15度)が続き雪質が軽かったため、水をかけて削りやすい雪の土台を作りました。米沢事業所 2日目(2/8)は、繊細さと几帳面さが要求される整型作業。2日置いて凍って硬くなったトーフを削る作業を行います。コンパネを外し専用の型をあてて印を付け、雪ノコギリと雪ヘラで削りながら雪灯篭の形に仕上げていきます。型どおり削ることに苦労しましたが、センスの良い?職員が担当したことから、見栄えの良い雪灯篭が完成しました。 まつり当日は、222基の雪灯篭と約1,000個の雪ぼんぼりの柔らかい灯りが幻想的な雰囲気で冬の米沢を包む中、ステージイベントやテント村物産展など多彩な催し物が行われました。3日間の開催と昨年11月に東北中央自動車道福島-米沢間が全線開通したということもあり、県内外から約22万4千人の観光客が来場し、福島や北関東ナンバーの車も目立ちました。その間にある栗子トンネルは8,972メートルで、道路トンネルとしては東北最長で全国でも5番目、無料で通行できるトンネルとしては、日本一の長さとなります。 米沢市は、ラーメンはもちろんですが、りんご(APPLE)・米沢牛(BEEF)・米沢鯉(CARP)も有名です。是非、無料の栗子トンネルを通って米沢の味A・B・Cを食べにいらしてください。東北中央自動車道(福島-米沢間)開通記念「第41回上杉雪灯篭まつり」に参加しました!

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