電気と保安 2018年 冬季号 Vol.272 東北電気保安協会
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5なっています。町が公式に認証しているものですから、お客さまも安心ですし、私たちメーカーにとっても事業の励みになります。坂本:御社の長い歴史の中で、創業の地である高畠町との密接なつながりをもって歩まれているということですね。本間社長としての、これからの商品開発や経営戦略の方向性などをお聞かせいただけますか。本間:「ミルクケーキ」は地元の方に長い間愛され、山形県のおみやげでも第1位をいただいた商品です。原料にほぼ100%練乳を使っていますので健康にいいですし、とくにカルシウムの摂取率の面でもお客さまの健康に貢献できる商品だと思っています。今後はさらに乳酸菌を配合した商品など、より健康に貢献できる商品を開発したいと思っています。もう一つは、いま世界中でいろいろなお菓子が次から次に出てきています。その中で、なかなか若い人の購買につながっていないということがございますので、若い人に受け入れてもらえるような商品を作っていきたいと思っています。ただ、日本の生乳生産量が毎年減ってきている状況の中で、当社商品の原料である練乳の生産量も日本中で減っています。ですので、今後は貴重な練乳を大事に使っていくというふうにならざるを得ないのかなと思っています。海外の原料を使うというのは考えづらいですので。坂本:「人づくり組織づくりは会社方針。全員が主役、全員が脇役をモットーに」とホームページに記されていますが、従業員の方々の働きやすい環境づくりとして取組んでいることを教えてください。本間:やはり安心安全な製品を作るためには、まず従業員の安心安全、そして快適な職場環境が土台として必要だと思っています。各種保険・福利厚生の基本的な制度は、森永乳業とほぼ同じ制度になっています。慶弔関係や災害時の給付制度、産休・育休・介護制度、通信教坂本:電気の使用にあたって気になっていることや本間:チーズの製造工程において原料製品の冷蔵庫などがあるため、万が一にも長時間の停電になることがないようにというのが基本的なお願いですが、ただ現在では電力会社の供給の信頼性はすごく向上していると感じています。当社は乳製品の製造工場の中ではエネルギー・電気の使用量は少ない方なのですが、毎年の省エネは必要だと感じています。とは言え、なかなか具体策が出てこないところがありまして、そこを解決しなければと考えていました。坂本:弊協会は電気保安に限らず、社員の方により安全に適切に電気を使っていただくためのセミナーや、企業さまそれぞれの状況に応じた省エネ診断と対策のご提案なども承っています。ぜひお力になりたいと思いますので、いつでもご相談いただきますようお願いいたします。本間:ぜひ今後ともご指導いただいて、省エネの取坂本:本日は、長い歴史を持つ御社の貴重なお話しをお聞かせいただき、非常に意義深いものを感じました。ありがとうございました。育や森永乳業での各種の研修への参加など、社員の自己啓発に対しての支援も行っています。また、改善提案制度を通じて職場での作業環境や作業効率の改善といったことにつながるような取組みも行っています。幣協会に何かご要望はございませんか。組みも進めたいと思います。地域の環境活動に多くの社員が参加している安全は人づくり職場づくりから省エネの取組みを目指して

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