電気と保安 2018年 冬季号 Vol.272 東北電気保安協会
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4はないでしょうか。ふだん商品を買っていただくお客さまとの関係も、もちろん大切な絆ということですね。消費者ニーズの把握はメーカーにとって重要なポイントと思いますが、商品の開発でご苦労されていること、あるいは喜びを感じられたことなどあればお聞かせください。本間:商品の開発は、専門のスタッフがいるわけでもなく、自分たちでアイデアを出し合い、試行錯誤しながらこれまで行ってきました。うまくいかなかったケースも数多くありますが、おかげさまでお客さまにご好評をいただいた時には、ほんとうにうれしいものです。直接に消費者の皆さまと接する機会は少ないものですから、インターネット販売や電話でのご注文受け付けの機会などを少しでも活用して、お客さまの声を集約し、新製品の開発につなげていきたいと思っています。坂本:食の安心安全、環境についても非常に力を入本間:食の安心安全への取組みについては、親会社である森永乳業のシステムを取り入れ、HACCP(危害分析重要管理点)からさらに発展させたMACCP(森永乳業グループの管理システム)を導入して厳重な安全管理・品質管理に取組んでいます。環境についても、当社を含め森永乳業の全グループ会社が「ISO14001」を取得し、毎年目標を掲げて取組みを継続しています。どんなシステムも作って終わりということではなく、これを日々確実に運用していく、そして見逃している弱点や課題のあるところを改善していくということが大事だと思っています。坂本:創業以来いつも前向きで、しかも顧客を大切にする経営姿勢、また品質管理への誠実な取組みをていねいに続けてきたことで、地域にとって非常に誇らしい企業として評価されるに至ったものと思います。昭和62年度山形市「三浦記念賞」(※)、平成4年「山形県産業賞」の受賞は、その証と言うことができるのではないでしょうか。本間:当時、森永乳業のグループに入って山形工場を建設して市乳事業を始めたり、ミルクケーキの販売量も毎年のように伸びている状況でしたので、そういったことが山形県の産業に貢献しているとの評価をいただいたのではと思っています。それから地元の高畠町はぶどうやワインで有名な食の宝庫でもあり、町内の良質な産物に対して「たかはたブランド」を認証していて、当社も認証商品メーカーとれて取組まれていると伺っていますが、その取組みについて教えてください。ミルクケーキ2万5,000袋が支援物資として被災者に届けられた「山形市三浦記念賞」(左)と「山形県産業賞」(右)。※山形市三浦記念賞は、公益財団法人三浦新七博士記念会が昭和38年より山形市の産業経済の向上発展に貢献した団体・個人を表彰しているもの。三浦新七博士は、山形市生まれの経済学者・実業家・貴族院議員誠実な社業で地域に貢献

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