電気と保安 2018年 冬季号 Vol.272 東北電気保安協会
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1一般財団法人東北電気保安協会 理事長 森下 和夫謹んで新年のご挨拶を申しあげます。皆さまには、良き年をお迎えのことと心からお慶び申しあげます。また、平素から、私ども協会に対し格別のご愛顧とご理解を賜り、厚くお礼申しあげます。さて、わが国経済は、2012年12月に始まった今の景気拡大の長さが高度成長期の「いざなぎ景気」を超え、各種政策の効果もあって、引き続き改善していくことが期待されています。一方、東北経済は、雇用・設備投資・個人消費など全体としては緩やかに持ち直しが続いている傾向にあります。弊協会は、現在、一般のご家庭を中心とした定期調査業務のお客さま数は年間約145万件、ビル、工場などの電気保安管理業務のお客さま数は約5万4千軒になっておりますが、これもひとえに、皆さまの温かいご理解とご支援の賜物と心から感謝申しあげます。本年も、引き続き、自家用電気設備の確実な点検を行うとともに、24時間の監視及び迅速な事故応動により、効率的で、かつ、確実な「電気保安サービス」を提供して参ります。その取組みとして、電気事故の受付を集中して行う「電気事故受付センター」では、お客さまからのお問合せを24時間365日直接受付する体制により、迅速なお客さま対応をご提供できるものと考えております。また、事故の原因となる不良設備が発見され、改修が必要な場合には詳しくご説明し、具体的な改修方法をご提案させていただきます。今冬の電力需給については、10年に1回程度の厳寒を想定してもエリア間の市場取引等も考慮して必要な予備率を確保できる見通しであることから、国からの節電要請はなされておりません。しかし、発電所における電源脱落等の想定外の事態や、近年見られる気候変化による電力需要の急激な増加など、不測の事態により需給が逼迫するリスクはあるものと考えられることから、省エネルギーの実践が必要となっています。そのような中、弊協会では、空調機の運転を止めることなく消費電力を削減できる「空調機自動負荷制御システム」やスマートメーターのBルートを活用した「エネルギー監視サービス」のご提案を行っております。また、省エネルギーを支援するため、専門的知識を有するエコパートナーによる省エネのご提案もさせていただいておりますので、お問い合わせをお待ちしております。新エネルギーの分野では、再生可能エネルギー特別措置法が施行された後、増加した太陽光発電設備の安定した稼働が必要であり、保守管理が重要になってきております。弊協会は、これらに対応し、職員の技術レベルの向上のため、協会所有の技術研修用太陽光発電設備にて研修を行い、安全確保はもちろん発電性能を長期にわたり維持するための効果的な保守サービスの充実に努めることとしております。さらに弊協会は、電気を安全にお使いいただくために、お客さまの事業場に伺って開催しております「電気安全セミナー」や地域で開催されるフェアへの出展など、電気保安を通じて地域社会と協調しながら企業の社会的責任を果たすさまざまな活動を行っております。このような取組みを、より一層充実させて参りたいと存じますので、これからもご活用いただければ幸いです。今後とも、お客さまの声を大切にし、お客さまから、より強い信頼を持っていただき、ご期待に最大限にお応えできますよう、役職員一同、更に精進して参りますので、本年も引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申しあげます。年頭にあたり、皆さまのご繁栄とご健勝を心からお祈り申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。年頭のごあいさつ

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