電気と保安 2018年 冬季号 Vol.272 東北電気保安協会
21/24

き岳19平成29年8月22日、宮古市立亀亀岳小学校さまは、「本州最東端のまち」を掲げる岩手県宮古市の北東に位置し、のどかな田園風景が広がる自然豊かな場所にある、全校生徒12名の学校です。校舎は木造で、木ならではの温かみが感じられます。出前授業は、弊協会職員3名が講師として訪問し、3年生と4年生の生徒5名と先生方2名を対象に開催しました。まず初めに、電池が発明された歴史についてクイズを交えながらの説明に、生徒さんたちは積極的に手を挙げ興味津々に授業を受けていました。次に、実際にレモンを使った電池作りを行いました。レモン電池は、半分に切ったレモンに銅板と亜鉛板を差し込むだけで完成し、銅板と亜鉛板が一般的な電池のプラス極とマイナス極の役割を果たしています。完成したレモン電池を電圧計で測定してもらうと、約0.9Vの電圧が出力されていることが確認できました。ちなみに一般的な乾電池は1.5Vです。また、レモン電池にLEDライトをつなぐと、部屋を暗くすることでLEDライトが薄っすらと光るのが見えました。電子オルゴールもつないでみると、かすかに音が聞こえ驚いていました。今度は、2個のレモン電池を直列に接続し、電圧を測定してもらうと、先ほどの2倍の約がく小学校さまにおいて「レモン電池実験」の出前授業を開催しました。宮古事業所1.8Vの電圧が出力されていることが確認できました。そこにLEDライトと電子オルゴールをつないでみると、LEDライトは明るく光り、電子オルゴールの音も大きく聞こえるようになりました。メロディもより鮮明に聞こえるようになり、曲名を当てようと生徒さんは楽しそうに実験をしていました。さらに「レモン電池を2個だけではなく、お友達のレモン電池も一緒につないだらどうなるかな」とヒントを出すと、電池を増やし直列に接続することで、さらに大きな電圧が出力されることを理解してもらうことができました。授業の終わりには、生徒さんの代表から「普段お店で売っているレモンで電池が作れることに驚きました」、「レモン以外の電池も作ってみたい」と感想とお礼の言葉をいただきました。また、「今日の授業で電気のことが好きになりましたか?」と聞くと生徒全員が手を挙げ、子供たちが電気に興味を持ってくれたことは、とてもうれしく思いました。最後に、「学校やお家で壊れた電気器具を見つけたら、触らないで先生やお家の人、保安協会に教えてください」とお願いをしました。これからも出前授業を通じて、たくさんの子供たちが電気に興味を持っていただけるよう、電気のおもしろさや安全使用について伝えていきたいと思います。電池の歴史についてパワーポイントで説明レモン電池を一生懸命作りました小学校で「出前授業」を開催しました

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る