電気と保安 2018年 冬季号 Vol.272 東北電気保安協会
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2電気事故の概要について事故受付件数[件]12弊協会では、お客さまの電気設備の不意なトラブル発生に対して、24時間・365日緊急出動できる体制を整えております。具体的には、お客さまから直接、停電や電気が使えないなどの連絡を受けて出動します。また、お客さまの受電設備に弊協会が設置している低圧絶縁監視装置からの漏電に関する警報を受信(電話連絡方式はお客さまからの連絡)し、お客さまに設備の異常内容を確認のうえ出動するなど必要な対応を行っています。昨年の冬季号に引き続き、過去10年間のデータからその出動内容別の件数、そして出動の結果、電気機器の損壊等が発見された事象の概要についてお知らせします。本稿でいう電気事故とは、お客さま電気設備に何らかのトラブルが発生した件数※1で、平成19年度から平成28年度まで過去10年のその受付状況については、図1のとおりです。平成22年度からは、お客さまに安全・安心を提供するために低圧絶縁監視装置の取付けをより推進したことから、③監視警報の受付がこの年度を境に増加しました。図1の中で注目したいのは、①全停電(グラフの下部)の受付が平成20年度以降、毎年約800~1,100件と毎年ほぼ横ばいで推移していることです。(平成27年度は629件と減少しています)40,00035,00030,00025,00020,00015,00010,0005,000752H190808821H20H21①全停電②低圧停電漏電9728721,094※2H22H23H24③監視警報④東北電力(株)から連絡781827H25H26629883H27H28⑤その他※1 お客さまからの電気が使用できないとの連絡、監視装置からの警報、東北電力(株)からの停電情報など。(月次点検や年次点検等で発見されたトラブルは除く。)※2 平成24年度は、雷や着雪などによる事故が多発した年度であり全停電が1,000件超となっています。図1 電気事故の受付件数の推移年度1 電気事故の受付件数

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