電気と保安 2017年 秋季号 Vol.271 東北電気保安協会
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鰺2新日本海を一望できる温泉宿「ホテルグランメール山海荘」 昭和32年(1957)に株式会社杉澤興業として法人化し、山も海もある豊かな地ということで屋号を「山海荘」としました。その後、父母の代になり、昭和51年(1976)に現在地に5階建てのホテル山海荘を建設し、本格的な営業をスタートさせました。エレベーターも設置しましたが、当時鯵ヶ沢のエレベーター1号機でした。スナックなども併設した充実した設備で、開業当時から好評を得ました。 その後、平成5年(1993)に「水軍の宿」を開業。さらに平成11年(1999)にホテル「グランメール山海荘」をオープンさせ、鰺ヶ沢温泉で趣の異なる3つの宿を営業する体制となったわけです。グランメールは、来年で20周年という節目を迎えます。お聞かせください。 「山海荘」本館の時代はまだ高度成長期で、団体旅行でわいわい宴会を楽しんで泊まる「たべる・とまる・あそぶ」という考え方でした。地元の人にも愛されて好評を得てきました。 「水軍の宿」は山海荘を母体としながら、テーマ性の株式会社 杉澤興業社長杉澤 廉晴さま2017年4月にリニューアルした海側和洋室今季号のお客さま青森県鰺ヶ沢町 ─ 山海荘さまの創業は昭和18年と聞いていますが、これまでの沿革について教えてください。 昭和18年(1943)ですから、今年で74年になります。第二次世界大戦の政府商工省の石油ボーリング政策の際に、石油ではなく温泉が自然湧出し、その温泉権を私の祖父が買い受けて公衆浴場を始めたのが創業です。温泉は塩化物泉で源泉温度52℃、五能線沿線では最も古い温泉でした。その後、遠方の方から宿泊希望の声があり、昭和28年(1953)に祖母が中心となり「上の湯温泉旅館」という小さな宿を始めたというわけです。この時代は、鯵ヶ沢の中村川の近隣で2階建ての施設でした。 津軽半島の日本海側、青森県鰺あじヶが沢さわ町まちに「ホテル山海荘」「水軍の宿」「ホテル グランメール山海荘」という、3つの宿があります。それぞれ特徴的な考え方で運営されており、いずれも人気を博しています。この3つのホテルを運営しているのが株式会社 杉澤興業さまです。 本日は、株式会社杉澤興業 杉澤廉晴社長をお訪ねし、弊協会五所川原事業所長 齊藤一志がお話をうかがいました。東北電気保安協会五所川原事業所長齊藤 一志しい、魅力あるテーマを掲げて─ それぞれの施設のコンセプトや考え方について 株式会社杉澤興業 「ホテル グランメール山海荘」 さまヶ沢温泉の歴史を拓く

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