電気と保安 2017年 秋季号 Vol.271 東北電気保安協会
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発生件数8642076954335653229826664229図3 感電等死傷事故件数の推移(被災者別)平成28年度の感電等死傷事故は8件で、前年度より4件増加しました。被災者別に見ると、作業者によるものが6件、公衆によるものが2件でした。(図3)公衆:作業者以外の者作業者:電気関係の作業に    従事している者13(件)11101111114121019202122232425262728年度2 感電等死傷事故●感電事故事例:平成28年8月発生感電事故防止のためにキュービクルを開ける場合は必ず保安協会へ連絡しましょう。連絡責任者は、電気関係の工事がある場合には保安協会に事前に連絡することを徹底しましょう。工場増設のための電気工事を9月に実施する予定であった。電気工事会社の下請工事会社の従業員(被災者)は、増設工事の準備として、工場内の増設盤設置並びにキュービクル周辺で変圧器及び高圧コンデンサの土台となるアングルを作製していた。被災者は工場のキュービクル内で、低圧母線固定用アングルの取付け作業中、絶縁が十分でない高圧ケーブルの接続部に触れ感電負傷した。元請の電気工事会社は下請工事会社に対し、準備工事においてキュービクル内に入る作業はしないように指示していた。下請工事会社からキュービクル内での作業について工場に説明はなかったことから、連絡担当者は保安協会には連絡をしなかった。

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