電気と保安 2017年 夏季号 Vol.270 東北電気保安協会
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200(H24FY~H28FY)(H24FY~H28FY)10弊協会では、お客さまの電気設備の点検を実施し、その電気設備に何らかの不具合や異常があった場合、大きく次の2つに区分して報告書に記載し、改修方法や事故防止のためにとるべき措置のご説明をしております。1 指摘事項: 電気設備の技術基準(法令)に抵触しているもの(感電や電気火災などの電気事故につながるおそれが大きいもの)2 指導事項: 法令等には抵触していないものの、そのまま使用すると電気事故につながるおそれがあるもの今回は、受変電設備や負荷設備における指摘事項及び指導事項の概要についてご紹介します。指摘事項件数の過去5年の推移については、図1のとおりです。平成24年度は約58千件あったものが平成28年度には約28千件であり減少傾向にあります。また、平成28年度は、指摘件数の約28千件のうち、半数の約14千件を改修していただきました。この要因には、指摘事項の危険性をお客さまがご理解され、改修していただいたことがあげられます。指摘事項のあるお客さま軒数は、平成28年度末で全お客さま約54千軒のうち、13%にあたる約7千軒です。(図2)指摘事項は、経済産業省令である「電気設備の技術基準」に抵触(法令違反)するものであり、感電や電気火災などの大きな電気事故につながるおそれがありますので、早急な改修が必要です。●指導事項指導事項件数の過去5年の推移については、図3のとおりです。平成24年度は約83千件であったものが平成28年度では約134千件となり増加傾向にあります。この要因は、東日本大震災以降、電気設備をそのまま使用すると電気事故につながるおそれのある老朽設備の更新のご提案を、積極的に行ったことがあげられます。指導事項のあるお客さま軒数は、平成28年度末で60,00058,56250,00040,00030,00020,00010,000(軒)60,00050,00040,00030,00020,00010,0000120,000100,00083,35880,00060,00040,00020,000図1 指摘事項の指摘数、改修数及び未改修数の推移(需要設備)(件)70,000図2 平成28年度末 指摘事項のお客さま軒数図3 指導事項 指導数、改修数及び未改修数の推移(需要設備)(件)140,00056,28552,46040,53738,98436,40318,02517,30116,057H24FYH25FYH26FY53,9406,849全お客さま軒数指摘事項有103,48687,91588,99667,37473,26615,98415,73015,571H24FYH25FYH26FY未改修改修指導指摘改修未改修33,99828,33819,57414,75714,42413,581H27FYH28FY47,091指摘事項無134,286117,490112,54596,19416,35116,796H27FYH28FY1 指摘事項・指導事項の件数の推移(過去5年)●指摘事項弊協会お客さま設備の指摘事項・指導事項の概要

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