電気と保安 2017年 冬季号 Vol.268 東北電気保安協会
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秋田市川尻の工業団地にあるデイリーヤマザキで販売されている「工団パン」石岡:今では秋田県のパンと言えば、たけや製パンさんですね。60数年でここまで成長されるとはすごいですね。シェアは実際、どのくらいですか。武藤:テレビ番組の「がっちりマンデー」ではシェア6割と紹介されました。当社は山崎製パンさんと業務提携していて、一部ヤマザキブランドのパンを当社工場で作っています。石岡:非常にきれいで見やすいホームページを作られていて、その中で社長がわかりやすく、語りかけるようなコメントを掲載していますね。「良品廉価、顧客本位」を力説されていてすばらしいことと思いました。武藤:とくに「価値ある製品をつくり、顧客満足度を高める」ことが大切と思っています。それを実行するのはもちろん「人」です。石岡:弊協会も顧客満足度を高めるということを基本にしていますが、お客さまがどういうものを望み、何を求めているのかというのは実際問題難しい点がありますが、パンの世界ではもっと難しいのではないでしょうか。武藤:顧客本位というのは、お客さまが何を求めているのか、いつも気にかけ、考えることだと思います。私はよくスーパーに行ってパンコーナーを見ます。1時間でも2時間でもずっといます。教育の一環として社員といっしょに見にいくことも多いです。お客さまの様子をずっと見ていて、課題を見つけ、仮説を立てて解決策を探ったりしてきました。それでも、やはりそれ以上に直接お客さまと対話をする、直接お客さまから教えていただくということがベストだろうと考え、お客さまのニーズを直接知るために2016年秋から「商品開発試食モニター」を募集しました。2017年1月からモニターに選任されたお客さまといっしょになって、商品開発の実作業に入っていきます。それから、地元の金足農業、秋田商業、秋田工業の高校生とのコラボで、6次産業化プロジェクトという企画を昨年行いました。高校生のいくつかのチームが中心になって、秋田県の食材を使い新しいパンの商品開発をする、そのお手伝いを私たちがしました。スーパーで高校生が自分たちで販売するところまでやって、話題になりました。3お客さまはどんなパンを求めているかおいしいオリジナルパンが圧倒的人気いまや全国にも知られるローカルブランド

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