電気と保安 2017年 冬季号 Vol.268 東北電気保安協会
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真剣に取組む生徒さんスタッフもサポート福島事業所では、平成28年10月5日に伊達市立大枝小学校さまにおいて「レモン電池実験」の出前授業を開催いたしました。大枝小学校さまは、福島県中通り地方の北部に位置し、学校の周りには田畑があるのどかな環境の中にあり、お伺いした日はちょうど稲刈りの真っ最中でした。当日は、弊協会職員4名で訪問し、3年生から5年生の生徒7名と先生方4名を対象に開催しました。まず初めに、電池がどのように発明されたのかを、資料及びプロジェクターを使って説明を行い、生徒さんたちは真剣に聞いていました。次に、実際にレモンを使った電池作りを行いました。半分に切ったレモンに、銅板と亜鉛板を差し込んでレモン電池の完成です。レモンに板を差し込む際、奥まで差し込むのに手間取る生徒さんがいたので、スタッフがサポートしました。生徒さんにテスターを使ってレモン電池の電圧を測定してもらうと、約0.9Vと電圧が出力されているのを確認できました。完成したレモン電池に付属の電子オルゴールをつなぐと、かすかに音が聞こえますが、最初はオルゴールから音が出ているのか分からない生徒さんもいました。耳を澄ませると、かすかにメロディーを聞き取ることができて、生徒さんたちは感心していました。今度は、残り半分のレモンを使って同じよ18福島事業所うに電池を作り、先に作ったレモン電池と2個直列に接続して生徒さんにまた電圧を測定してもらいました。すると、先ほどの約2倍の電圧が出力されているのを確認することができました。生徒の皆さんには、電池を直列に接続すると電圧が2倍になることを実験をとおして理解してもらうことができました。レモン電池を2個直列に接続した状態で電子オルゴールをつなぐと、先ほどより音が大きくなり、メロディーもはっきりと聞こえてきました。生徒さんはとても楽しそうに歓声をあげていました。さらに、レモンだけではなくジャガイモを使っても同じように電池が出来ることを実験してもらいました。すると生徒さんが、レモンとジャガイモを直列につないでもオルゴールのメロディーがはっきりと聞こえることを、実験して確認していました。生徒さん自ら進んで学ぼうとする姿勢に、感心させられる一幕でした。授業の終わりに生徒さんの代表から、「レモンで電池が作れることと、レモンとジャガイモをつないでも電池ができることがとても面白かった。」と感想とお礼の言葉をいただきました。最後に、学校関連で起きた電気事故を説明し、電気の安全使用をお願いしてこの日の出前授業を締めくくりました。これからも、子どもたちに電気に関心を持っていただき、そして電気を安全に使用してもらえるように出前授業を開催していきたいと思います。小学校で出前授業を開催しました

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