電気と保安 2016年 秋季号 Vol.267 東北電気保安協会
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技術研修用太陽光発電所全景10平成24年7月1日から再生可能エネルギー固定価格買取制度がスタートし、また、平成25年6月28日には規制緩和(電気主任技術者の外部委託承認範囲を2,000kW未満に引上げ)が行われたことから、再生可能エネルギー、特に大型の太陽光発電所が増加し、同時に弊協会における保安管理業務受託件数も増加してきました。このような状況を受けて、太陽光発電所の点検技術の向上と蓄積が必要であると判断し、弊協会自らが太陽光発電所を建設し、技術研修用として運営することといたしました。また、南相馬市で進める「再生可能エネルギー推進ビジョン」の一翼を担い、地域発展にも貢献できるものと考えております。概要は、以下のとおりです。増加が予想される太陽光発電所に対し、的確で高品質な電気保安サービスを提供するためには、技術力の向上と蓄積が必要となります。本研修設備を活用し、平成27年度から4年間で約1,000名の技術者育成を図るとともに、南相馬市をはじめ東北6県及び新潟県への再生可能エネルギーの普及・拡大に適切に対応いたします。②波及的な効果幣協会のお客さまだけではなく、南相馬市等の自治体で設置している公共用の太陽光発電設備に対しても、本設備で蓄積した知見やノウハウによって、その性能維持に係る診断技術の協力・支援がより的確に可能となります。また、幣協会は、従来から工業高等学校生徒のインターンシップを受入れており、本施設を活用した学習によって、エネルギーに関するより広い視野を育むことができるものと期待しています。弊協会従業員の技術研修のため、東北6県及び新潟県から年間250人程度が南相馬市を訪れ、市内の宿泊施設や飲食店を利用します。その他、各方面からの研修や施設見学も予想され、地域経済に貢献できるものと考えております。設置目的①技術者の育成による再生可能エネルギーの普及・拡大への対応③南相馬市などへの経済的効果相馬野馬追の里 ほあんソーラーのご紹介3

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