電気と保安 2016年 夏季号 Vol.266 東北電気保安協会
15/24

13電気を安全に安心してお使いいただくためには、高圧受変電設備の維持管理が必要不可欠となります。高度化した社会環境では、ひとたび停電事故が発生すると、事業活動に深刻な影響が生じることになります。また、停電事故が発生個所の設備に止まらず、電力会社の配電線にも影響した場合には、社会的に影響の大きい「波及事故」に発展する可能性もあります。今回は、停電事故のリスクを低減するため、お客さまが国へ届出した保安規程に基づく停電年次点検に併せた、五つの保全ポイントをご紹介させていただきます。③LBS点検整備可動部及び接触部の清掃・グリスアップにより、絶縁性能を保ち開閉不動作を防ぎます①特別清掃キュービクル内部及び高圧機器に付着した塵・埃を除去することにより、高圧機器の絶縁性能を保ちます④PCヒューズ交換変圧器保護のヒューズを定期的に交換することにより、ヒューズ劣化による溶断を防ぎます⑤絶縁油劣化診断・交換絶縁油の劣化診断・交換により、変圧器の絶縁性能を保ちますキュービクル式受変電設備②VCB点検整備定期的な真空度測定及び清掃・グリスアップにより、絶縁性能を保ち開閉不動作を防ぎますお問合せは、お伺いしている検査員又は最寄りの事業所にご相談ください。停電事故を未然に防ぐための保全ポイント電気事故リスク低減の五つのポイント4

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る