電気と保安 2016年 夏季号 Vol.266 東北電気保安協会
13/24

2気安全の地域拠点化”構想の概要11弊協会は、これまでもお客さまや地域の皆さまに対し、電気安全の向上に関する諸活動を行ってまいりましたが、この度、全面的に内容を見直し、これを“電気安全の地域拠点化”構想として取組んでいくこととしましたので、その概要をお知らせいたします。各地域のお客さま等とのコミュニケーション活動の目的を再確認するとともに、その目的達成のためのより本質的な活動となるよう、施策全般について再構築 (シャッフル)を行いました。そして10年先を見据え、お客さま等との相互理解が深まる活動を計画的に進めていくこととしました。その2 リアルな実体験などで深い理解 (電気安全見える化の仕組み)電気安全に向けた弊協会の取組みは、お客さまにお伺いする検査員の姿だけではよく見えません。検査員の協会事業所での作業を見える化し、電気保安活動に対する理解が得られる機会を設けます。このような検査員の舞台裏の活動やデータを確認するリアル体験によって、より深い理解へと繋がり、そして、お客さまの経営リスクである電気事故を防止するために、弊協会のそれぞれの業務が役立っていることを実感していただける内容としました。その3 協会活動への参加者拡大 (幅広い方々が参加できる仕組み)弊協会の活動内容に触れていただく機会を、より幅広い層に広げることを意識して活動します。例えば、「弊協会に対するご意見」をお持ちのお客さまのために「アンケート」件数を大幅に増やしました。また、課題別に各種会議等を開催することで、これまではあまり接点が無かったお客さまに対しても、関心を持って頂ける工夫をするなど、あらゆる機会において参加者層の拡大ができる仕組みとしました。今後の施策地域の各種会合に参加します地域における各種会合、安全管理者集会 (労安法)等にはできるだけ参加し、より広い地域活動を通して多くの企業さまに弊協会を知っていただく機会とします。弊協会の事業所において、必要な課題をテーマに小規模な説明会を開催します。例えば、最近の感電事故の概要、停電点検時の効率的な電気設備修理計画など、必要に応じてその都度ご案内します。同時に、多様な保安業務として、年間2万回以上の電気事故出動、同じく約1,000件の高圧事故復旧対応、お客さま設備の台帳システム (ソフト)、また、各種試験機器類、電気事故の探査器 (ハード)など、現場の舞台裏活動を実際に見て、触れていただきながら協会活動を体感していただく場とします。電気安全への理解定着化に向けて、意見交換中心の懇談会を開催します。弊協会のお客さまを対象とした電気安全に関するテーマはもちろん、例えば、電気工事会社や選任電気主任技術者などを対象とした感電事故事例、最新技術の動向等をテーマにした懇談会も考えられます。また、地域企業等との共同活動も含め、電気安全を中心とした地域貢献に寄与する事業など、それぞれの事業所で必要に応じ取組みます。そして、10年後には協会事業所が電気安全に関して、地域から頼りにしていただける組織となることを目指します。電気安全説明会を開催します電気安全懇談会を開催しますアンケート件数を増やしましたこれまでは、毎年1,000件でしたが、現在、毎年7,000件に増やしました。お客さまとの課題解決を進めながら、協会の電気安全に関するより深い理解が得られる活動を展開し、協会事業所が電気安全に関して地域から頼りにしていただける組織となり、また、それを通して従業員の働きがいが出てくる職場を目指します。お客さまの状況協会活動へ参加経験あり 今まで協会活動は知っているが参加経験なし協会活動を知らない参加範囲今後概   要新たな方向性のポイントその1 お客さま等との対話活動を再構築 (相互に利益となる仕組み)新たな方向性具体的な施策一覧弊協会事業所における“電つどう・にぎわう・たかまる

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る