電気と保安 2016年 夏季号 Vol.266 東北電気保安協会
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夜【量、効率の省エネ】【時間】1昼朝出典:「省エネ法の改正について」(資源エネルギー庁)より電気需要バランスを意識した対策一般的なオフィスビルにおける用途別電力消費比率出典:「夏期の節電メニュー」(経済産業省)より10電気需要平準化とは、「電気の需要量の季節又は時間帯による変動を縮小させること」をいいます。現在の省エネ法(平成26年4月1日施行)では、従来からのエネルギー使用の合理化に加え、電力需給バランスを意識したエネルギー管理が求められています。電気需要の平準化が求められている時間帯は、全国一律で夏期(7~9月)・冬期(12~3月)の8時~22時としています。電気を使用するお客さまは、同法の告示として公表された指針に基づき、平準化時間帯において、電気から燃料又は熱の使用への転換や、電気機器を使用する時間帯の変更などにより、平準化に努めなければなりません。そこで、今回は、「電気需要平準化」に向けた有効な手段の一つである空調設備(電気)の省エネ対策についてご紹介します。このため、身近な空調設備の運用改善は、大きな省エネ効果が期待でき、省コスト・電気需要平準化・CO2排出削減に繋がります。省エネモードを上手に活用しましょう。省エネモードにより消費電力が削減される機種もあります。●屋内機のフィルターを清掃するフィルターの目詰まりで消費電力に6%程度の差が出る場合があります。●室外機周りの環境を整備する室外機の周囲に物を置くと運転効率が悪くなり消費電力が増加します。また、よしずや植物等で日陰を作ることも効果的です。●過換気を避ける空調空間は、換気や窓・扉の開閉は最小限にするよう努めましょう。●空調機の稼動を見直す稼働時間及び台数の見直しや、間欠運転に努めましょう。電力需要(kW)供給力需要曲線弊協会ではデマンド監視装置を活用した空調自動制御を承っております。詳しくは、最寄りの事業所又は担当検査員にお問い合わせください。エレベータ5%その他7%OA機器16%空調48%照明24%空調・照明・OA機器で約88%「電気需要平準化」とは空調の省エネの重要性例えば一般的なオフィスビルにおいて、エネルギー消費のうち、もっとも多く使われているのが空調設備で、全体の約50%を占めています。夏期の空調運用改善のご紹介●設定温度を1℃上げる 10%程度の省エネが期待できます。 (冷房時の室温目安は28℃)●運転モードを活用する夏期の電気需要平準化の取組み~空調設備の運用改善で省エネ~

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