電気と保安 2016年 春季号 Vol.265 東北電気保安協会
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29※が開発品です今年2月に「第12回技術研究発表会」が弊協会総合技術センターで行われました。この発表会は2年に1回行われ、弊協会の各事業所や各支部で日頃気づいたテーマについて、研究や開発を行った成果を披露するものです。今回は、この発表会における最優秀賞及び優秀賞となった技術研究の概要を紹介いたします。低圧絶縁監視装置はお客さま設備に取付け、24時間絶縁を監視するもので、年次点検時にIgrレベルチェッカ(試験器)で検出レベルを確認しています。今までは手動で試験電流を流していましたが、今回開発した試験器では、自動で試験電流を流すことで精度の高い試験が効率的に行えます。電灯回路の漏電を探査する時は、電灯盤内の配線の位置により停電を必要とする場合が多くあります。この探査器を使用すると停電を回避でき、速やかに漏電回路を特定することが可能となります。現在一般家庭など低圧の新しい電力量計はほとんどが通信機能を持つスマートメーターとなっています。接続端子を締付けする時にその通信器を外す必要があり、破損等のおそれがありました。そこで、通信器を外さなくても作業できるよう収納する補助器を作成。これにより安全に作業できるようになります。1 最優秀賞テーマ  「Ⅰgr(絶縁監視装置)レベルチェッカの簡素化」 (山形支部)2 優秀賞テーマ1  「電灯1P回路用漏電探査器の製作」 (岩手支部)3 優秀賞テーマ2  「スマートメーター通信器取付補助器の作成」 (青森支部)最後に弊協会は、このような技術研究発表会を通じて日々技術の向上に励んでいます。今後もお客さまに電気の安全、安心をお届けするととともに、より良いサービスの提供に努めてまいります。総合技術センター第12回技術研究発表会を開催

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