電気と保安 2016年 冬季号 Vol.264 東北電気保安協会
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筋子の醤油漬け「活き造り一夜漬け」いくらの醤油漬け「秋鮭いくらの醤油漬け」5おこなっているのが「MUSHOLM」という会社です。それから「ポート」という会社が当社の販売部門で、通販も行っています。これらの事業展開の根幹にあるのは、世界の貴重な水産資源を、できるだけムダにしないで有効活用しようという思いです。石岡:最近では養殖の魚が多くなってきているという話もありますね。新岡:天然の魚はいつ獲れるかわからない。獲れれば獲れただけ安くなる。そして漁業者にはなかなか利益が回らない、という構造があります。養殖なら、ある程度見通しが立ちます。もちろん養殖の技術が確立していればの話になります。   いま事業計画が進行しているものに青森県深浦町でのサーモン養殖があります。デンマークでのサーモン養殖のノウハウがある当社と弘前大学と深浦町の共同事業です。製品出荷まではまだ時間がかかると思いますが、当社の地域貢献の一つと考えています。石岡:いまオカムラ食品工業さまで力を入れている新岡:今まで申し上げたように当社ではいろいろな事業を行なっていますが、すべての基盤はここ青森なんです。ここでおいしいものを完成させる。そして工場を充実させるというのがいちばん基本的な課題と思っています。ただ工場では、手作業が多いですね。水産食品加工ですから、どうしても大きさも形もいろいろで、機械でやるのはなかなか難しい。しかし一方ではある程度機械化ができないと、工場が安定して大きくなれないという思いもあります。ここ数年、できるだけ機械化ということで、計量などは機械でするように取組んでいる最中です。石岡:工場の機械化というお話もありましたが、電気の使い方について、弊協会でも何かお役に立てることがあると思います。新岡:現在工場では多くの電気を使用していますが、例えば夜に水を冷やすなど、使い方で安くなる夜間料金のようなものはありますか。石岡:もちろんそういう契約も選択できます。夜間に製氷しておいて、日中デマンドピークを超えない程度に使うという方法など、省エネや電気料金の節減も含めて、ご相談をお受けいたします。運用の中でできることもありますし、投資して設備を設置するなど、いろいろな方法があります。新岡:いつもお世話になっていますが、これからもいろいろとアドバイスをいただければと思います。石岡:今日は「オカムラマインド」とも言える深いお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。我々もできるだけお客さまのお役に立ちたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。取組みはありますか。地元青森の工場を充実させる省エネや電気料金節減を目指して

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