電気と保安 2016年 冬季号 Vol.264 東北電気保安協会
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イクラ丼デンマークでのトラウト養殖事業3界的に見ると筋子・イクラはほとんど食べられていないです。日本ではイクラは北海道から沖縄まで食べますが、筋子を食べるのは北海道・東北ですね。石岡:オカムラ食品工業さまのイクラはどのように作られ、どのように味付けされるのでしょうか。新岡:原料の入手先は主にアラスカ、ロシア、デンマークです。デンマークからは当社の関連会社が養殖しているサーモントラウトの卵を、現地で塩漬けにしたものと、味付けしていない冷凍卵を輸入しています。冷凍卵で仕入れると、いろいろな味付けにできるのが大きな特徴です。当社から納入する取引先、たとえば大手の寿司チェーン店さんに合わせた味付けにします。我々の方から味付けを提案することもあります。原料段階から納入まで、一貫して厳しい品質管理を行います。輸入後も獲れた状態の品質が落ちないようにマイナス50度の超低温冷蔵を行います。これはマグロを入れておく冷凍庫と同じでまったく品質が石岡:農林水産省の統計では、サケの国内供給率は昔からあまり変わらないのに、イクラと筋子は年々減少していて、10年前に比べて6割ぐらい落ちているようですね。劣化しません。使う直前に青森で解凍して直ちに調味加工。製品によっては氷温熟成します。社内にはベテランの開発担当者がいて味のベースを作っていますが、そのおいしい味付けを可能にするための前提となる高度な技術が、冷凍冷蔵技術なんです。冷凍管理、輸送、解凍、そして調味加工、そのすべてに技術とノウハウを注ぎこんで作っています。高度な技術とノウハウで作る製品本当は健康に良いイクラ・筋子世界の漁業生産者を自力で開拓し、質のいい原料から優れた技術で製品を完成させる

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