電気と保安 2016年 冬季号 Vol.264 東北電気保安協会
3/24

1一般財団法人東北電気保安協会 理事長 森下 和夫謹んで新年のご挨拶を申し上げます。皆さまには、良き年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。平素から、私ども協会に対し格別のご愛顧とご理解を賜り、厚くお礼申し上げます。さて、わが国経済は、このところ、一部に弱さがみられるものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかに回復していくことが期待されております。一方、東北経済は、雇用・設備投資・個人消費など緩やかな持ち直し傾向にあります。弊協会は、現在、一般のご家庭を中心とした定期調査業務のお客さま数は年間約141万口、ビル、工場などの電気保安管理業務のお客さま数は約5万4千軒になっておりますことは、皆さまの温かいご理解とご支援によるところであり、心から感謝申し上げます。本年も、引き続き、自家用電気設備の確実な点検を行うとともに、24時間の機器監視及び迅速な事故応動により効率的で、かつ、確実な「電気保安サービス」を提供してまいります。なお、改修が必要な設備については詳しくお知らせするとともに、具体的な改修方法を提案させていただきます。また、お客さまの声を今まで以上に大切にし、お客さまからの信頼をより強く持っていいただけるよう精進してまいります。さて、電力需給について、国では、直近の経済成長の伸び、企業や家庭における節電の定着などにより、必要な予備電力は確保できるものの、電源のトラブルによっては安定供給が危惧されることから、引き続き節電の要請をしております。そのような中、弊協会では、使用電力の削減に欠かせないデマンド監視支援サービスの中で、空調機の運転を止めることなく消費電力を削減できる「空調機自動負荷制御システム」の提案も行っております。また、省エネルギーを支援するため、専門的知識を有する「エコパートナー」を配置しており、省エネのご提案をさせていただいておりますので、お問い合わせをお待ちしております。また新エネルギーの分野では、再生可能エネルギー特別措置法が施行されたことにより、太陽光発電設備の保守管理も拡大してきております。弊協会は、これらに対応し、職員の技術レベル向上のため、昨年7月に完成した技術研修用の太陽光発電設備において、4年間で約1,000名の研修を行い、安全確保はもちろん発電性能を長期にわたり維持するための効果的な保守サービスの充実に努めることとしております。さらに弊協会は、電気を安全にお使いいただくためにお客さまの事業場に伺って開催しております「電気安全セミナー」や電気保安を通じて地域社会と協調しながら企業の社会的責任を果たすさまざまな活動を行っております。より一層充実させて参りたいと存じますので、これからもご活用いただければ幸いです。最後になりますが、私どもは本年2月15日に50周年を迎えます。これまで事業を継続できたのも、お客さま及び関係各位からのご支援の賜物と考えております。今後とも、これまで以上にお客さまに必要とされる企業として、ご期待に最大限お応えできますよう、役職員一同、更に精進して参りますので、本年も引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。年頭にあたり、皆さまのご繁栄とご健勝を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。年頭のごあいさつ

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る