電気と保安 2016年 冬季号 Vol.264 東北電気保安協会
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断熱材取付前のバルブの状態温水ボイラの例蒸気ボイラ(貫流ボイラ)の例断熱材取付後のバルブの状態14ボイラには給湯などの温水を作る「温水ボイラ」や、加熱や乾燥、滅菌などに使用する蒸気を作る「蒸気ボイラ」があり、小規模なクリーニング店から大規模の病院まで幅広く使用されています。今回はそのボイラの省エネルギーについて紹介いたします。空気比の見直し ボイラは燃料と空気を混合して燃焼させていますが、燃焼の安定性を考慮して空気比が大きく設定されている場合があります。この場合、過剰な空気も暖められて排出されていることになります。空気比を最適化することでムダな燃料の削減を図ることができます。 省エネ事例1  食品製造業 ・空気比:1.9から0.5低減し1.4に変更 ・省エネ効果:290千円/年蒸気・温水配管への断熱材取付による断熱強化 蒸気・温水配管には断熱材が取付けられている場合がほとんどですが、バルブやストレーナーなど形状が複雑なところはそのままとされているところが多く見られます。現在はマジックテープで脱着可能な保温カバーも販売されており、取付けによりムダな燃料の削減を図ることができます。 省エネ事例2  冷凍加工食品製造 蒸気配管・バルブ部分に断熱材を取付           ・省エネ効果:563千円/年 ・投資金額:427千円(回収0.8年)ボイラのチェックポイント6項目で大幅省エネ!ボイラの省エネルギーについて3

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