電気と保安 2015年 夏季号 Vol.262 東北電気保安協会
6/24

う受4産業用屋根取付金具施工例太陽光パネル架台設置例太陽光パネルの取付金具例かんなといを作っていたのですが、その後電 当初は鉋の時代じゃ動工具が出始めました。「もう鉋ない、厳しい修行や長い時間をかけて技を磨くという時代じゃない。」と、先代は、鉋だけなどの建築金物の生産比率をけでなく樋高め、機械を使って大量に作れる体制を整えていったということです。 私(坂田匠)がサカタ製作所に入ったのは昭和60年。当時の三条地域は、金物問屋が勢力を横行させており、売る技術もルートもないメーカーは金物問屋の言いなりで、安く叩かれていました。三条地域のメーカー直販第一号として、直接製品を売りに歩いたのがサカタ製作所なのです。直接、建築金具の市場を見て回ると、住宅用建築金物と産業用建築金物の2つの業界があることがわかりました。 2つの業界にまたがっていると経営資源が分散してしまい、ひとつに集中させた方が効率的ではないかと考えるようになりました。 どちらが日本一になりやすいか。産業用建築金具は歴史が浅く、入り込む隙があると思い、産業用建築金具の業界を選んで、集中的に経営資源を注ぎ伸ばしてきました。山下:経営判断の分岐点ですね。その後の展開はどうなりましたか。坂田:1種類の製品で日本一を取る。次はその日本一の製品を武器にしてそれに最も近いところの製品にまた経営資源を集中させる。そうすかんな山下:住宅用と産業用を選択するとき、次には産業部門で何を作れば日本一になれるのかと考えるとき、屋根部品全体での日本一から、太陽光パネル取付金具の日本一に至るまでのプロセスを、明確に計画して実現してきたという経営戦略は、20年、30年先を走っている感覚でると1種類の製品が2種類、2種類が4種類と増えていきます。どんどん増やしていって、金属屋根部品の日本一の会社になったという展開です。金属屋根金具日本一という実績を基軸にして、産業用太陽光パネルの取付金具の一番を狙うわけです。 金属製折板屋根に太陽光パネルを取付けるということについては、太陽光モジュールメーカーやシステムインテグレーター各社が、パネルを安定して取付ける当社の技術とノウハウを知りたがっていました。 なぜかというと、永年この分野で日本一だからです。日本の金属屋根の情報の蓄積があるからです。だからこそパネルが安心して取付けられる製品を供給できるわけです。産業用太陽光パネル取付金具で日本一へ

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る