電気と保安 2015年 春季号 Vol.261 東北電気保安協会
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観2通常の避難訓練どおりに役割分担をしてすぐに動きました。目の前の気仙沼市魚市場の屋上に一般のお客さんも含め多数避難しました。気仙沼市の発表では1000人ぐらい避難したようです。私たちの施設は魚市場の陰になっていたため、津波の直撃は避けることができましたが、それでも2階の床上20センチまで浸水し、設備、機械、電気関係などはほとんどダメになりました。その後、建物本体を調査した結果、躯体に大きな損傷がなかったため、補助金等も活用しながら再建に向かって動き始めました。平成25年8月に着工し、昨年2月に本体工事が完成。7月に「気仙沼 海の市/シャークミュージアム」としてグランドオープンしました。株式会社気仙沼産業センター代表取締役清水 敏也さま株式会社気仙沼産業センター係長新沼 洋二さま今季号のお客さま─ お忙しいところ、貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございます。早速ですが「気仙沼 海の市/シャークミュージアム」の建設の経緯をお聞かせください。─ 震災の被災状況はいかがだったのでしょうか? 震災のときは、スタッフ、テナント従業員など、気仙沼 海の市/シャークミュージアム気仙沼の海と人と未来を絆で結ぶ体感型ミュージアム株式会社気仙沼産業センターが管理運営する「気仙沼 海の市/シャークミュージアム」は、設立以来、地元の特徴を生かした施設として親しまれてきました。東日本大震災では大きな被害を受けましたが、各関係先や行政と連携しながら再建の道を探りました。そしてようやく平成26年7月リニューアルオープン、復興気仙沼の魅力を発信する施設として、新しい道を歩み始めています。今回は株式会社気仙沼産業センターさまの清水敏也代表取締役をお訪ねし、弊協会気仙沼事業所長小野寺耕がお話をうかがいました。 気仙沼の基幹産業である水産業が年々厳しい状況でしたので、それを挽回するために観光と水産を融合させたような施設をつくろうと、市・県・地元の企業などが出資して平成6年に「株式会社気仙沼産業センター」が設立されました。気仙沼ならではのマグロやフカヒレなどを食べられる「海の市」と、サメの博物館「シャークミュージアム」がオープンしたのが平成9年です。以後、地元の特徴を生かした施設として多くのお客さまにご来館いただいてきました。東北電気保安協会気仙沼事業所長小野寺 耕宮城県気仙沼市 株式会社 気仙沼産業センター さま光と水産の融合を目指して

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