電気と保安 2015年 冬季号 Vol.260 東北電気保安協会
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昭和37年まで使用されていた揚水ポンプ現在は土地改良区事務所敷地内に保管されている須賀川市泉田地内にある円筒分水工(水を公平に分ける施設)明治15年安積疏水全図5祀しています。職員にもそのことはいつも話していますが、そういう感謝の気持ちや義理人情の厚さは、今も残っている。歴代の理事長もそういうことを大切にしていました。石岡:安積疏水は地域の方々に愛されていると思いますが、これからの時代について何かお考えのことはありますか。本田:安積疏水は歴史的な価値の高いものであると私たちは考えています。郡山市でも世界遺産申請の機運は出ているものの、施設が改修を重ねていて昔の古いものもなくなり、市内にあった歴史的建造物も改修されましたので、なかなか難しい面もあります。 それから残念なことですが、ここに嫁いできた方や引っ越してきた方々は安積疏水を知らない人が多いんです。管内の小学4年生の子どもたちは必ず授業で安積疏水を学び、安積疏水を見学に来てくれます。このことで安積疏水だけではなくて、地域の歴史や伝統な石岡:最後に、電気をいつもお使いいただいている中で、私どもにご要望はございますか。老朽化している電気設備とか省エネ対応機器への更新などありましたらご相談いただければと思います。本田:私たちのような特殊な設備、例えばゲートなどはどうやって省エネをしていいのか、どういう形で更新をすればいいのか、改修をするのであればどうやって改修をすれば省エネにつながるのかという情報が少なく、難しいのが実情です。その辺を保安協会さんにもご協力いただき、いろいろとアドバイスしていただければと思っています。石岡:私どもでは、省エネに関してもいろいろなご提案をさせていただければと思っています。お客さまのニーズに的確に応えられるようサービスと体制を整えておりますので、電気保安に限らず、いつでも気軽にご相談いただければうれしく思います。 本日はたいへん貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。どに関心をもち、それを誇りに思ってくれるような人が少しでも育ってくれたらいいなと思っています。大変だけど地道にじっくりと、立派な子どもたちを育てるために、そして立派なふるさとを育てていくために、安積疏水もいっしょに協力してやっていきたいと考えているところです。省エネや効率的な更新の形を探る

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