電気と保安 2015年 冬季号 Vol.260 東北電気保安協会
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₁ 電気室やキュービクルのカギを使用するときは、主任技術者(保安協会等)へ連絡しましょう。₂ 電気設備の工事を計画したときは、主任技術者(保安協会等)へ連絡しましよう。₃ 設置者は従業員の方々に弊協会で行う電気安全セミナー(P18参照)などを活用し、電気は●なお、電気室及びキュービクル以外の低圧分電盤のブレーカー交換や配線等の変更に係る工事充電中の電線を電線カッターで切断したことにより感電テスターの棒を持ち測定テスター短絡発生時の状況事故発生時の状況16危険であることを周知しましょう。を計画したときにもご連絡をお願いします。 今年発生した作業者の過失による短絡事故及び感電死亡事故の事例について紹介します。なお、残念ながら両事例とも弊協会に事前連絡をしていただけませんでした。 洗車機の不具合を調査に来ていた設備業者作業員が、洗車機に電源が来ていないと思い電圧を確認するため、お客さまの立会者にキュービクルの扉を開けていただいた。 その後、キュービクル内の高圧負荷開閉器(6,600V)のところでテスターを使用し電圧測定をしたところ、異音とともに短絡事故が発生し停電した。幸いにして作業員にけがは無かった。(テスターは低圧回路用の測定器で高電圧回路には使用できません。) 電気工事業者作業員が低圧ブレーカーの交換工事を実施した際、低圧ブレーカーの電源側は活線状態にあるため工場操業後の停電による作業を計画していた。 しかし、作業計画を単独で変更し、また適切な安全対策を講じず、停電しないまま電源側の電線を金属製の電線カッターで切断したことにより感電死亡した。◎設備業者作業員のキュービクルでの短絡事故(H26.1発生)◎電気工事業者作業員の感電死亡事故(H26.7発生)電気設備の工事をする場合はすぐにご連絡をお願いします

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