電気と保安 2015年 冬季号 Vol.260 東北電気保安協会
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1強風対策2吹き込み対策3雷害対策【お願い】上記の予防対策及び設備の改修については適切な対策と事故防止のため、最寄りの事業所又は担当検査員にお問い合わせください。15これからの季節は、電気設備にとって強風や風雪による被害が多く発生します。特に日本海側は雷のシーズンを迎え雷害による停電事故も多く発生することが考えられます。電力会社の配電線を停止させてしまう波及事故や自社内の停電事故を防ぐために事前の予防対策が重要です。強風により電柱が倒壊したり電線に樹木や看板などが接触したりすると短絡や地絡の事故になるおそれがあります。あらかじめ構内の電柱の支線の確認、樹木の伐採、看板の補強などをしておきましょう。暴風雪により電気室内、キュービクル内及び分電盤内などに雪が入ると停電事故や故障のもととなります。小動物の侵入防止と併せて、隙間や損傷箇所は早めに修繕しておきましょう。雷による高圧機器類の損傷を防止・軽減するためには、受電点に避雷器(LA)やLA内蔵型の高圧気中開閉器の取付けが有効とされています。また、避雷器の機能を維持するためには接地抵抗値を規定値の10オーム以下に保つことも重要です。【避雷器の交換推奨期限15年】(参考:弊協会の保安管理業務のお客さまにおいて、平成26年4月~11月までの期間で雷を原因とする波及事故が11件発生しています。)自然災害に備えた電気設備の安全対策

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