電気と保安 2014年 秋季号 Vol.259 東北電気保安協会
23/24

薬や研げん温泉郷(青森県)た大21元祖かっぱの湯(通称)薬研渓流下北半島国定公園内にあるこの温泉郷は、津軽海峡に注ぐ大畑川の上流10kmの渓谷沿いにある静かな温泉の薬研温泉と、さらに約2km上流の奥薬研温泉の2つの温泉からなっています。周囲はヒバやブナなどの深い森におおわれ、新緑や紅葉の季節の移り変わりを鮮やかに彩ります。薬研の名は、温泉の湧き出る口の形が漢方薬をすりつぶす器具「薬研」に似ていることに由来すると言われています。また、奥薬研温泉には「かっぱ伝説」が残っており、無料の「かっぱの湯」(通称元祖かっぱの湯)と露天風呂「夫婦かっぱの湯」があります。薬研温泉は元和元年(1615)、大坂夏の陣に郎敗れた豊臣方に味方した落武者、城という武将に発見されたと伝えられています。また、奥薬研温泉は恐山を開いた慈覚大師が、「薬研への途中、崖から落ちてケガで苦しんでいたとき、河童が現れ、大師を背負って湯に運び、朝に目覚めたら傷が治っていた」という言い伝えがあります。温泉は無色透明の単純泉が湧き出していて、疲労回復、胃腸病、神経衰弱、婦人病、皮膚病、リウマチなどに効能があるとされています。これから紅葉が見ごろを迎える本州最北の地に、ぜひお出かけください。内蔵太ろうじょうおおくらむつ事業所◎薬研温泉郷■所在地/青森県むつ市大畑町薬研■交通手段/むつ市から車で約40分。JR下北駅から下北交通バスで大畑行きへ、乗り継いで約1時間。■問合せ先/むつ市観光協会 TEL 0175-23-1311

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る