電気と保安 2014年 夏季号 Vol.258 東北電気保安協会
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ブラインドの使用緑のカーテン室外機によしず室内機のフィルターデマンド検出器〈デマンド監視装置〉警報表示器※4 APF(通年エネルギー消費効率)とは、一定の運転環境のもとで1年間エアコンを運転した場合の運転効率。※5 COP(エネルギー消費効率)とは、消費電力1kW当たりの冷房・暖房能力(kW)を表したもの。7③ 室外機はよしずなどで日陰を設ける周囲温度が低いほど室外機から熱を放出しやすくなり効率がよくなる。④室外機周辺に物を置かない室外機の周辺に物を置くと空気の対流、放熱の効率が悪くなり効率が落ちる。⑤体感温度を下げる工夫をする扇風機などを活用して体に風を当てることで体感温度が下がり、涼しく感じられる。⑥運転時間を調整する始業時間などに一斉運転せず、始動台数を分散することで最大需要電力を抑制する。⑦空調機を清掃する室内機のフィルターが目詰まりすると、空気の吸い込み量が減り効率が落ちる。①高効率機器への交換エアコンは、1998年の省エネ法改正に伴いトップランナー基準※3の対象機器になりました。これにより、エアコンの省エネ性能は、APF※4やCOP※5の数値で表示されることとなり、その後、次々と省エネ性能の優れた製品が開発され、現在では、15年前の製品と比べ50%近い省エネが図られています。②蓄熱式空調システムへの交換電気料金の安い夜間に冷温水や氷に変換して、昼間の冷暖房熱源として使用することで昼間の電気使用量を削減する。③窓ガラスからの侵入熱量を低減する窓ガラスに遮熱フィルムの貼付けや遮熱コーティングを施すことで、太陽光赤外線を遮へいする。断熱性の高い複合ガラスなどに交換する。④照明器具を蛍光灯からLEDに交換する蛍光灯照明は、発熱による冷房への負荷が大きいが、LED照明は発熱が少ないため、その負荷も少なくなる。※3 トップランナー基準とは、省エネ対策の内、①同じ機器の商品で、最も省エネ性能が優れている機器のレベルを基に、②今後の技術開発による性能向上を想定した上で、③数年先の目標省エネ基準を定める方式を、トップランナー制度といい、その基準をいう。①デマンド監視装置による電気の見える化同装置は、あらかじめ設定した目標電力の超過が予測されると、警報表示器でブザー、音声ガイダンスとランプによりお知らせする。警報発報時は、あらかじめ定めた手順でお客さまが使用機器(空調機など)を「手動」により停止する。②空調機の自動負荷制御システムの導入同システムは、デマンド監視装置を活用し、あらかじめ設定した目標電力の超過が予測されると空調機の消費電力を「自動」で制限する。中央方式(セントラル方式)の省エネ方法については、次の機会に紹介させていただきます。運用改善による省エネ例、設備改修による省エネ例及びデマンド監視装置については、お近くの事業所又は担当検査員にお問い合わせください。設備改修による省エネ例デマンド監視装置の活用

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