電気と保安 2014年 夏季号 Vol.258 東北電気保安協会
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1+6〈空気調和機〉エアハンドリングユニット(AHU)家庭用ボイラー(温水用)ビル・店舗用〈熱源装置〉吸収式冷凍機(冷水用)冷房使用のピークを迎える夏場は、電力使用のピーク(最大需要電力)が発生しやすい時期でもあります。そうしたことから、この時期に空調機を上手に使用することで、最大需要電力と使用電力量を抑制して電気料金を低減することを考えてみたいと思います。まず、電気料金ですが、ご存知のとおり基本料金と電力量料金で構成されています。基本料金は、最大需要電力※1の当月分を含む過去12か月のうち、もっとも大きな値が契約電力※2となり、この契約電力にもとづいて算出されます。一方、電力量料金は電気の使用する量に基づいて算出されます。※1 最大需要電力とは、30分単位の平均需要電力(kW)が1番高い値で、1か月間の最大値がその月の最大需要電力になります。※2 500キロワット未満の場合。空調設備は大きく分けて、家庭や店舗などで使用される個別方式(パッケージ方式)と大規模ビルなどで使用される中央方式(セントラル方式)があります。●個別方式(パッケージ方式)の例●中央方式(セントラル方式)の例今回は、個別方式(パッケージ方式)の省エネ方法についてご紹介します。①設定温度を調整するクールビズの励行で設定温度を緩和する。27℃から政府推奨温度の28℃とすることで、使用電力量を約10%削減することが期待できます。②窓ガラスからの日射熱を低減する日射のある窓ガラスにブラインドやカーテンを使用する。窓ガラスの外側に植物を植えて緑のカーテンとする。空調設備の種類運用改善による省エネ例空調設備(エアコン)の省エネについて

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