電気と保安 2014年 夏季号 Vol.258 東北電気保安協会
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❷ 加熱中に庫内の汚れ(食品カス)から発火! (写真1)発火の状況(写真2)発火後の焦げた状況電波の出口写真:神戸市消防局さま提供今や調理に欠かせない家電製品である電子レンジ。ほぼ全家庭に普及していますが、使い方を誤ると発火や発煙事故につながる可能性があります。電子レンジによる発火事例を以下のとおり紹介します。❶ 電子レンジで約10分間おにぎりを加熱し、発火!(写真1) 電子レンジで食品を長時間加熱すると、食品の炭化が進んで食品が電気を通す状態となります。このまま加熱し続けると火花が発生し、発火の原因となります。 電子レンジで食品を温めるときは、食品の種類や量に応じた適切な加熱時間にしましょう。(写真2) 電子レンジの庫内は、食品カスが落ちたり汁がこぼれたりして、汚れやすいものです。特に食品等を加熱する電波の出口付近の汚れをそのままにしておくと、火花が発生し、発火につながります。これは、汚れ(食品カス)が上記のおにぎりと同じく、炭化が進んだ状態になったためです。 電子レンジ庫内に食品カスが付いたり、汁がこぼれたときは、こまめに拭き取るようにしましょう。17今回は「電子レンジで加熱中に発火する危険性」について紹介します。電子レンジの使い方には注意しましょう電気機器を使用する際は、取扱説明書を良く読み、正しく安全にお使いください。電子レンジからの火災について

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