電気と保安 2014年 夏季号 Vol.258 東北電気保安協会
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2雨漏り対策3停電時に備えた非常用予備発電装置のチェック非常用予備発電装置強風により電柱が倒壊したり電線に樹木や看板などが接触したりすると短絡や地絡の事故になるおそれがあります。あらかじめ構内にある電柱の支線の確認、樹木の伐採、看板の補強などをしておきましょう。集中豪雨により電気室内、キュービクル内、分電盤内などに雨水が入ると事故や故障のもととなります。小動物侵入防止と併せて、隙間や損傷箇所は修繕しておきましょう。非常用予備発電装置は、常用電源が停電した場合に照明設備や防災用設備に電源を供給するための装置です。非常用予備発電装置は、確実に運転できるように燃料・エンジンオイル・冷却水の不足や起動用バッテリーの劣化状態など、日常チェックを行い、さらに運転時間に合わせて点検整備などを定期的に実施しましょう。 日常チェック ●燃料は十分あるか ●潤滑油の油量は不足していないか ●冷却水は不足していないか ●起動用バッテリーの液量、比重は良いか定期的な点検整備 ●内燃機関は、メーカーの指定する運転時間に合わせてオーバーホール(分解点検)をお勧めします。 ●起動用バッテリーは使用期限が過ぎている場合は交換をお勧めします。内燃機関の点検整備や起動用バッテリー交換については、担当検査員にご相談ください。161強風対策 これからの季節は、台風や集中豪雨が多く発生します。 台風や集中豪雨などの自然災害により、毎年同じような電気事故が起きています。事故を未然に防止するために、安全対策が必要です。自然災害に備えて電気設備の安全対策をしましょう

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