電気と保安 2014年 夏季号 Vol.258 東北電気保安協会
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■ メーカーなどによる電気機器の定期的なメンテナンスを■ 電話交換機のバックアップ用電池が寿命となっていないか購入先やメーカーに確認し、寿命となっている場合には、速やかに交換をお願いします。■ 年次点検や電気工事などで停電となる場合には、「電気機器の停止とコンセント等での切離し」をお願いします。電話交換機(イメージ)最近、不意の停電などにより、電話、FAX、コンピューター、エアコンなどの電気機器が使用出来なくなるトラブルが発生し、お客さまの業務に支障をきたす事例が発生しています。特に現在のような高度情報通信社会においては、通信機器が一時的にでも使用できない場合、お客さまからの製品の受発注や本支店等への連絡が出来なくなるなど、極めて重大な障害の発生が予想されますので、電気機器の定期的なメンテナンスについてご案内いたします。●電気機器は、コンピューターが内蔵されています最近の電気機器は、コンピューターを内蔵し、ソフトウエアで動作する多機能の電子機器です。●開閉サージ(※)で破損することがあります。電話交換機、FAX、エアコンなど常に電源が入っている電気機器の電子部品は経年劣化が進みやすく、長期間の使用で劣化傾向にある電子部品に開閉サージなどの異常電圧が加わったとき、それに耐えられず故障してしまうことがあります。※開閉サージ:スイッチを入り切りすることにより、瞬間的に発生する異常電圧をいう。●設置環境が悪いと電話交換機の性能劣化を早めます。電話交換機を空調のない部屋などに施設してある場合には、24時間フル稼働による機器の温度上昇などにより、半導体素子などの経年劣化が早まります。●電話交換機に内蔵されている電池は、寿命があります。電話交換機の電池は、メーカーや設置状況により異なりますが、データバックアップ用が3~5年程度、本体用が3年程度の寿命です。データバックアップ用電池の寿命が過ぎていると停電になった場合に、顧客の電話番号や短縮ダイヤルデータが消失してしまいます。15お勧めします。お願い電気機器のメンテナンスのお願い

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