電気と保安 2014年 夏季号 Vol.258 東北電気保安協会
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  が開発品(以下同じ)当協会の総合技術センターでは専門的見地から、各支部ではお客さま設備の保守業務の中からテーマを見つけ、それぞれ技術研究開発に取組んでおります。この内、各支部で取組んできた技術研究開発の成果を発表する「第11回技術研究発表会」が今年2月に当協会総合技術センターで行われました。今回は、この発表会における最優秀賞及び優秀賞となった技術開発の概要をご紹介いたします。各事業所の検査員が気付いた改善テーマは、構想から完成まで数年を要することもあり、試作品もレベルアップを図りながら改良を行います。今回の発表会は、各事業所や各支部内での発表・選抜を経たテーマだけが参加できます。「絶縁監視装置の機能確認装置の開発」(青森支部)低圧絶縁監視装置はお客さま設備に取付け、24時間絶縁を監視するもので、機能を事前に確認する装置を開発しました。これにより、取付前の不具合を確実に発見することができ、取付後のトラブルが無くなりました。「高圧ゴム手袋耐圧試験後の圧縮空気による手袋内部水分排除装置の製作」(福島支部)高圧ゴム手袋などの絶縁用保護具は、労働安全衛生法により6か月に1回、絶縁耐力試験の自主検査を行うことが規定されています。当協会では、主に電気主任技術者を選任されているお客さまからの依頼によりこの検査を実施しています。今回の開発品は、ゴム手袋を乾燥するための裏返しを、圧縮空気を活用することで楽にでき、作業を効率的に行えます。13「デマンド監視装置に係る設定動作確認パルス発生装置の開発」(岩手支部)デマンド監視装置は省エネ、節電に効果を発揮し、年々取付数が増加しております。本装置の有効性を更にご理解いただくため、デモンストレーションを行う小型で軽量な機器を開発しました。総合技術センター1 最優秀賞テーマ2 優秀賞テーマ13 優秀賞テーマ2最後に当協会は、このような技術研究発表会を通じて日々技術の向上に励み、今後もお客さまに電気の安全、安心をお届けするととともに、より良いサービスの提供に努めてまいります。第11回技術研究発表会のご紹介3

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