電気と保安 2014年 夏季号 Vol.258 東北電気保安協会
14/24

当協会の緊急出動(回/軒)当協会への緊急通報(回/軒)全国の110番通報(回/世帯)JAFロードサービス出動(回/会員)全国の救急車出動(回/世帯)・当協会の出動は救急車の4倍以上の頻度・1軒のお客さま当りでは、2年に1回の割合で緊急出動している計算H25版消防白書、総務省住民基本台帳、JAFのHP、H25版警察白書から作成特に、警報が出たり出なかったりしている場合には2時間以上の処理時間となってしまう場合も多くあり、現場への往復の移動時間も含めれば、さらに長くなります。不具合が発見され機器を交換する必要がある場合は当協会事務所には多少の予備品の在庫もあり、丁度合うものがあれば短時間で仮復旧できる場合があります。また、高圧気中開閉器のような重要な機器については、メーカーと協定を結び、拠点事業所に予備品を配置している場合もあります。これは、いかに電気のトラブル通報が数多く発生しているか、そしていかにきめ細かく緊急出動しているかということを示しています。電気保安において、日常点検での不良箇所の早期発見は重要ですが、より重要なことは、緊急時の迅速な対応体制です。いざという時のその対応次第では、お客さまの事業継続性に大きな影響を与えることになるからです。このような緊急出動体制を構築できているからこそ、大きなトラブルに発展する前の初期段階で、適切な対応を取ることができると考えています。最近は、このようなリスクの管理として「BCP(事業継続計画)」が求められ、可能な限りそのリスクを小さくするのが経営者の重要な役割となっています。電気のトラブルは、万一の場合の対応がいかに適切にできるかが最も重要です。「救急車をいつでも呼べる環境だから安心して日常生活ができる」のと同じように、「電気のトラブルは確実な24時間対応だから安心して事業経営ができる」ということが安心につながります。当協会は、これからもお客さまの電気設備にトラブルが発生すれば、直ちに出動できる体制を維持して参ります。なお、お客さまが、その安心を確実なものにするためにも、当協会の月次点検などで発見された改修要請項目等についての早期かつ計画的な設備改修もよろしくお願いいたします。12緊急出動の内訳(原因)(平成25年度)トラブルの処理時間不明10,215件(43%)その他3,031件(13%)2時間以上3,052件(13%)1時間以上2時間未満9,225件(38%)0.80.60.40.200.110.14年間通報・出動回数通報・出動対象全国の救急車出動580万5千回5,460万世帯JAFロードサービス出動253万2千回1,760万会員全国の110番通報935万4千回5,460万世帯5万3千軒当協会への緊急通報当協会の緊急出動5万3千軒3万6千回2万4千回1年間の通報・出動の頻度1年間の通報・出動の頻度保守不備・自然劣化6,772件(28%)設備不良1,406件(6%)自然現象1,323件(6%)故意・過失1,053件(4%)他物接触209件(1%)1時間未満11,732件(49%)0.680.170.454 現場の処理時間緊急出動した場合の処理時間(現場到着から退去するまでの時間)については、1時間以内が49%、1時間以上2時間未満が38%、2時間以上は13%となっています。5 緊急出動の頻度当協会における緊急出動の頻度は平成25年度実績で1軒に付き0.45回ですが、次のとおり救急車やJAFロードサービスの数倍にもなります。6 停電リスクを少なくするためにも電気事故による停電などは「重大なリスク」の一つです。停電となれば、パソコン・コピー機等事務機器及び動力機器の停止などにより、不意の休業、製造ラインの停止などで事業継続のリスクが発生し、また取引先への納期の遅れが生じるおそれもあります。

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る