電気と保安 2014年 夏季号 Vol.258 東北電気保安協会
13/24

35,700件です。その年度推移をみると、年々増加しています。これは、お客さま電気設備に、低圧絶縁監視装置の設置を積極的に行ってきたこと、そして新たなお客さまが増加していることが理由です。当協会全体での受付は98件/日、1事業所当たりの平均では1.8件/日となっています。監視装置の設置軒数が増加するに伴い、警報受信、トラブル受付、出動回数も増加している。その内の71%は低圧絶縁監視装置からの警報で、その次が電灯回路の停電です。その発生場所の内訳として、一番多いのは負荷設漏電遮断器動作1,401件(4%)備、つまり、お客さまの照明設備(3,260件)、電動機(1,970件)、配線(1,760件)などであり、実に7割弱を占めています。その他受電設備、受・配電盤設備、引込設備が共に2%程度で、不明の24%は、現場に到着した時点で、不具合が消滅している等により、場所の特定ができなかったものです。原因の内訳では、保守不備が3割弱と一番多くなっています。その内容は自然劣化、保守不完全、過負荷などとなっており、丁寧な点検と早めの改修によって防止できる可能性があります。設備不良の例としてはお客さまで工場のライン変更時に配線を誤接続したもの等があり、自然現象は雷、他物接触は蛇の電気室侵入等となっています。また、不明が43%と最も多い件数となっています。不具合が継続している場合は解明手段がありますが、調査中に消滅してしまった場合には、その原因特定が困難であり、不明となってしまう場合があります。なお、不具合が再発した場合は、再度出動するこ設備不良1,406件(6%)自然現象1,323件(6%)故意・過失1,053件(4%)とになります。11漏電遮断器動作1,401件(4%)40,00035,00030,00025,00020,00015,00010,0005,000H21H22電気トラブル受付件数と低圧絶縁監視装置の取付軒数(年度推移)動力停電1,244件(3%)漏電遮断器動作1,401件(4%)電灯停電2,923件(8%)動力停電1,244件(3%)その他4,850件(14%)電灯停電2,923件(8%)低圧絶縁監視装置警報その他583件(2%)引込設備405件(2%)5,769件(24%)0受付件数の内訳(平成25年度)緊急出動の内訳(設備)(平成25年度)H23H24電気トラブル受付件数低圧絶縁監視装置設置軒数低圧絶縁監視装置警報受信軒数緊急出動件数その他4,850件(14%)低圧絶縁監視装置警報受付件数の内訳(平成25年度)25,288件(71%)25,288件(71%)不明負荷設備H25動力停電1,244件(3%)電灯停電2,923件(8%)その他583件(2%)引込設備405件(2%)受・配電盤設備429件(2%)受付件数の内訳(平成25年度)緊急出動の内訳(設備)(平成25年度)緊急出動の内訳(原因)(平成25年度)緊急出動の内訳(原因)(平成25年度)トラブルの処理時間その他4,850件(14%)低圧絶縁監視装置警報25,288件(71%)不明5,769件(24%)負荷設備(電気使用場所)16,387件(68%)受電設備436件(2%)不明10,215件(43%)その他3,031件(13%)保守不備・自然劣化6,772件(28%)不明10,215件(43%)その他3,031件(13%)2時間以上3,052件(13%)1時間以上保守不備・自然劣化6,772件(28%)他物接触209件(1%)設備不良1,406件(6%)自然現象1,323件(6%)故意・過失1,053件(4%)他物接触209件(1%)1時間未満11,732件(49%)2 電気トラブルの受付件数電気トラブルの受付件数は、平成25年度実績で約3 緊急出動の内容受付後、内容確認することで直ぐに解決したものを除き、緊急出動したものは、当協会全体で66件/日、そのうち勤務時間外は57%の割合となっています。

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る