電気と保安 2014年 夏季号 Vol.258 東北電気保安協会
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28※1 工場、事務所内の実際の使用状況を確認しながら省エネポイントを探る診断手法写真1 バルブ外観の状態写真2 熱画像で見たバルブからの放熱状態低 ←温度→ 高東日本大震災以降の電力需給のひっ迫や、二酸化炭素等の温室効果ガスの排出による地球温暖化などの環境問題により、近年省エネルギー意識が高まっています。省エネルギー対策はコスト削減が図られることから収益にも直接つながり、お客さまの関心が特に高い分野です。今回の事例は「省エネルギー診断」について紹介いたします。 青森支部では、平成25年度内に企業や団体の設備20軒に対して、電気と熱分野の省エネルギー診断を実施しました。 診断を実施するにあたり、年間のエネルギー使用量や設備運用に関するデータを、お客さまから事前に提出していただきます。それらを基に設備の運用状況や、診断内容の要望等の聞き取りを行ったあとに、実際の設備を半日程度かけてウォークスルー方式※1により診断を行い、省エネルギーの提案をしております。 また、提案に際しては必要に応じて、改善に掛かる概算費用や投資回収年数も併せて説明しております。●投資を伴う事例(削減金額は当協会の試算)◦照明のLED化100㎡の事務所の蛍光灯40W2灯16台を、LEDに更新した場合 削減金額25.8千円/年◦蒸気ボイラーのバルブへの断熱材取付けによる放熱防止地上1階建のクリーニング工場で使用する蒸気ボイラーのバルブ(16か所)に断熱材を取付けた場合 削減金額210千円/年(バルブからの放熱例 写真1及び2)●投資を伴わない設備運用改善の事例◦電気温水器等の設定温度変更や運転時間の見直し◦始業時、終業時における空調機器の運転時間検討 お客さまからは「自分とは違う視点で診断してもらい、今まで気付かなかった新たな提案をしてもらった」などの感謝の声を頂戴しました。 省エネルギー技術は日進月歩です。これからも最新の技術情報を収集し、更なるスキルアップを図り、お客さまの省エネと省マネーへのお手伝いができるように努めて参ります。省エネルギー診断のお問い合わせは、お近くの事業所又は担当検査員にお問い合わせください。青森事業本部省エネルギー診断のご紹介

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