電気と保安 2014年 春季号 Vol.257 東北電気保安協会
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1 電気室やキュービクルのカギを使用するときは、電気主任技術者(保安協会等)へ連絡しましょう。2 電気設備に係わる次の工事等を行う場合は、電気主任技術者(保安協会等)へ連絡しましょう。(1)高圧機器を増設又は減設する工事を計画したとき(2)非常用予備発電機に係わる工事を計画したとき(3)樹木の伐採及び建物の建築工事等で、構内の電柱や電線に接近する作業を行うとき(4)構内で、重機等による掘削工事を行うとき(5)電気室又はキュービクルの低圧盤にブレーカー等を取付ける工事を計画したとき(6)低圧分電盤のブレーカーの交換や配線等の変更に係わる工事を計画したとき15 安易に電気室やキュービクルの扉を開けたために発生した最近の高圧事故について紹介します。お客さま従業員がキュービクル下部基礎部分の穴開き及び腐食の補修作業を実施するため、キュービクル扉を開けて作業していたが、キュービクル内にある高圧進相コンデンサ固定用ベースも腐食していることに気づき取替えが必要と判断した。このため、予定になかったキュービクル内部の補修を実施しようとして、高圧進相コンデンサ用の限流ヒューズ電源側端子に頭部右耳後ろが触れて感電し熱傷を負った。スチーム洗車機の不具合を調査しに来ていた設備業者作業員が、洗車機本体に電源が来ていないと思い確認するため、お客さまにキュービクルの扉を開けてもらい、キュービクル内高圧負荷開閉器(LBS)の限流ヒューズ負荷側をテスターにて電圧を測定しようとしたところ、異音とともに短絡。テスターが焼損し、限流ヒューズが溶断して停電した。なお、今回の事故は、幸い熱傷などの怪我はなかった。 お客さまの電気設備の事故を防止するため、連絡責任者の皆さまのご協力をお願いいたします。 ご連絡をいただいた場合は、安全確保のための指導・助言又は必要に応じ立会いをさせていただきます。1 運送会社の事例2 自動車販売会社の事例安易に電気室やキュービクルの扉を開けないようにしましょう

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